キャプテン・マーベルとスパイダーマン、ニック・フューリーとの関係性はどう違うか ─ サミュエル・L・ジャクソンが語る

2019年、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)におけるニック・フューリーの存在感はふたたび急上昇する。1995年が舞台の『キャプテン・マーベル』ではキャロル・ダンヴァース/キャプテン・マーベルの“相棒”として若き日の活躍を見せるほか、『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』ではピーター・パーカー/スパイダーマンの夏休みを「支配する」のだ。
S.H.I.E.L.D.エージェント、ニック・フューリーの2つの時代を演じたのは、『アイアンマン』(2008)からMCUのキーパーソンを務めているサミュエル・L・ジャクソン。英Radio Timesでは、『キャプテン・マーベル』と『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』の違いを端的に説明している。

スパイダーマン、フューリーには関わりたくない…?
『キャプテン・マーベル』と『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』を比較して、サミュエルは「エネルギーのレベルがまったく違いますね。キャラクターの関係性もぜんぜん違う」と述べている。
「スパイダーマンはキャプテン・マーベル以上に、ニック・フューリーと関わることにはもう少しだけ消極的なんですよ。彼(フューリー)には逆らえないところがありますから。いくらピーターがスパイダーマンでも、僕はニック・フューリー。フューリーのことは出会うより先に伝わっているんですよね。」
これぞ、『ファー・フロム・ホーム』の予告編でピーターに「夏休みがニック・フューリーに支配される」と口にしている理由であろう。ピーターが友人たちとヨーロッパ旅行に出ているさなか、宿の自室に現れたフューリーは、親友ネッドを矢で眠らせるようなのだ。いくらなんでも恐ろしすぎる……。
かたや『キャプテン・マーベル』のフューリーは、いまだ“何も知らない”エージェントだ。MCU史上最強のヒーローであるキャロル・ダンヴァースとは、時にシリアスな、時に軽快なやり取りを繰り広げる。逆にいえば、フューリーに相対するキャロルにもそれだけの余裕があるということだ。
キャロル役のブリー・ラーソン自身、サミュエルとは『キングコング:髑髏島の巨神』(2017)などで信頼関係を築き上げてきた。サミュエルも「この映画はバディ・コップ(刑事)もので、ブリーとはすごく良い関係でした」と語っている。「お互いに注目して、笑わせあって、シリアスなことも一緒にやって、その後はまた笑ってる。二人のエネルギーと仕事のしかたが、とてもうまくいったと思います」。
ちなみにサミュエルは、若き日のフューリーを演じるにあたって「自分の演技を調整したとは思っていません」と述べている。
「とにかく(現在の)フューリーが知っていることを何も知らないんだと考えました。それほど世界を憂いているわけではないし、疲れ果てていないし、疑い深くも、また怒っているわけでもない。机に向かって脅威を分析しようとしているんですが、だけどそれは退屈。そして、どこかから現れた興味深い女性と出会うんですよね。“僕らと同じような見た目だし、同じように喋るし、助けが要るのかもしれない”と思う。でも、そこからすべてが始まるんですよ!」
『キャプテン・マーベル』『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』では、“ほぼ一人二役”といっていいほどの振れ幅を見せるサミュエルの演技もポイントだ。ハリウッドきってのバイプレーヤーが見せる存在感に注目せよ…!
映画『キャプテン・マーベル』は2019年3月15日(金)、『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』は2019年夏に全国ロードショー。
『キャプテン・マーベル』公式サイト:https://marvel.disney.co.jp/movie/captain-marvel.html
『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』公式サイト:http://www.spiderman-movie.jp/
Source: RT