『君の名前で僕を呼んで』主人公エリオの父親役俳優、続編出演に前向き「ぜひ参加したいです」

『君の名前で僕を呼んで』(2017)で主人公エリオの父親サミュエル役を演じたマイケル・スタールバーグが、続編に積極的な姿勢を示しているようだ。米IndieWireのインタビューにて、本人が語っている。
17歳の青年エリオと大学院生オリヴァーが織りなすひと夏の恋を描いた本作は、公開されるや世界中の映画ファンの心を射止めた。これまでに、監督のルカ・グァダニーノをはじめ、エリオ役のティモシー・シャラメ、オリヴァー役のアーミー・ハマーが続編への出演を希望する声を挙げてきた中、スタールバーグも今回、出演希望の意思を強く表明した。「続編への出演依頼が来たら嬉しいですね。実現するのであれば、是非とも参加したいです。全員が強く望んでいるみたいですしね。ただ、どんな方向に向かうのか、私には分かりません」。
『君の名前で僕を呼んで』の原作を手掛けた作家アンドレ・アシマンは、2019年10月に続編小説『Find Me(原題)』を米国で刊行。妻と離婚したサミュエルが、ローマに向かう電車の中で出会った若い女性と恋に落ちる姿にも足を踏み込んだ作品だ。オーディオブック版には、アシマンからのお墨付きでスタールバーグがナレーションを担当している。サミュエルというキャラクターの内面まで深く理解しているスタールバーグは、続編小説の感想について以下のように語った。
「サミュエルが進んだ人生や旅に心を奪われました。彼がどんな人物であるのかを忠実に捉えているので、映画でも何でも、彼に息を吹き込むことが出来るのであれば嬉しいですね。(続編小説は)憂鬱に感じてしまうような場面もありますが、誰もが前作の小説で感じたような活気と精神性を通して、エリオとオリヴァーが経験することを見つめる作品ですよ。彼らが何者であるか、そして何者になるのかについて敬意を示しているんです。」
もっとも、スタールバーグによれば、『君の名前で僕を呼んで』続編が『Find Me』に沿って物語が描かれるのかは不明のようだ。「ルカ(・グァダニーノ)は、物語を全くもって異なる内容に変更する可能性もありますよね。なので、小説はあくまでも独立した作品としてみたいな」。しかし、グァダニーノ監督は2020年4月に、続編の構想が練られていることに加えて、既存のキャスト陣の復帰を示唆している。つまり、続編の製作が正式に実現すれば、スタールバーグに再び声が掛かることも十分にあり得るだろう。
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Source: IndieWire