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米人気コメディアン、コナン・オブライエン氏が『名探偵コナン』をハチャメチャにイジる ― なぜか賠償金3兆円を要求する事態に

コナン・オブライエン
Photo by Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/19660851891

「Googleで“コナン”って検索すると、すべての国で僕が最初に出てくるんですよね。そうあるべきでしょ。でもひとつだけそうじゃない国があるんですよ…日本です。」

こう視聴者に語りかけるのは、米国で活躍する人気コメディアンのコナン・オブライエン氏だ。脚本家やプロデューサーとして数々のテレビ番組に携わり、本人役で『グランド・イリュージョン』(2013)や『LIFE!』(2013)などに出演している実力者である。そんなコナン氏は、日本の人気マンガ『名探偵コナン』にたいそうお怒りのようだ…!

自身がホストを務める人気トーク番組「CONAN」にて、コナン氏はコナン君の存在を紹介。「日本で“コナン”を検索すると、マンガ・アニメのキャラクター、名探偵コナン(Detective Conan)が出てくるんですよね」として、スタジオにコナン君の画像が登場すると、観客からは思わず笑い声があがっている。日本ではアベンジャーズを打ち倒すほどのヒーローなのだが……。

「子どもの身体になってしまった男が犯罪を解決するんです」とコナン君をザックリと説明したコナン氏は、さらにコナン君の調査結果を報告。自分との共通点を挙げてみせた。「僕みたいに足が細くて長いし、一日中スーツを着てるし、ずっと人に質問してるし、すごく人気があるし、それからもう一回言いますね、子どもの身体になっちゃったんだよ!」。ダメ押しで登場するコナン氏の幼少期の写真とコナン君の比較画像は、ぜひ映像でお確かめいただきたい。

さらにコナン氏は、マンガ『名探偵コナン』の連載が1994年に始まったこと、それが「偶然にも」自分のテレビデビューの翌年であることを指摘。実写版の存在や「名探偵コナンカフェ」にまで言及したあと、原作者である青山剛昌氏の出身地、鳥取県東伯郡北栄町が「コナン・タウン」としてアピールされていることまで紹介している。一点だけ誤解があるとすれば、すでにコナン氏は北栄町が「コナン町」になったと認識していることだろうか。さらにコナン氏はコナン君のイラスト電車(JR山陰本線 出雲・米子~鳥取間を運行)、由良駅前のコナン像までアメリカのお茶の間に登場させてしまった。もう完全に大ファンじゃない?

しかしコナン氏の主張はここからだ。『名探偵コナン』が始まってからの24年間、これほどの人気シリーズに自分は食い物にされてしまったといい、その間に得られるはずだった3兆円(根拠不明)を要求したのである。コナン氏は「適正でしょ?」とスタジオの観客に同意を求めると、「日本のみんな、見てるのはわかってるんだぞ」と述べて、「CONAN」を放送する米TBS局の親会社であるタイム・ワーナーに3兆円を送るよう主張した。賠償を求める対象が広すぎる!

もちろん言うまでもないが、これはコナン氏によるジョークである。真顔が怖いのでジョークかどうか判断しかねる気もするが、これはコナン氏による渾身のコナン君イジりなのだ。
ちなみにYouTubeのコメント欄には「コナン君を知らないなんて信じられない」「こんなにコナンについて喋ってくれてうれしい」「名探偵コナン:子どもの身体になった大人、コナン・オブライエン:大人の身体になった子ども」など、今回のジョークを喜ぶ声が相次いでいる。コナン氏が大人気のコメディアンであることが少しでも伝われば、筆者としても幸いである……。

漫画『名探偵コナン』は小学館「週刊少年サンデー」にて連載中(2018年8月22日現在、既刊94巻)。テレビアニメ版は読売テレビ・日本テレビ系列で放送中だ。

Source: CONAN
Eyecatch Image: Photo by Gage Skidmore

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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