トム・クルーズが『ウォッチメン』ロールシャッハ役を希望していた?ザック・スナイダー監督が認める

2009年公開のDC映画『ウォッチメン』で監督を務めたザック・スナイダーが、本作のキャスティング裏話を披露した。なんと、トム・クルーズがロールシャッハ役を演じたがっていたというのだ。
『ウォッチメン』の舞台は、世界中で起きた歴史的事件の陰で“監視者”として活動し、“ウォッチメン”と呼ばれたスーパーヒーローたちが存在していた1980年代の米国。1970年代後半、政府がウォッチメンの自警活動を禁止するキーン条例を発令した後、次々にウォッチメンのメンバーが命を狙われる事件が起こる……。
米ポッドキャスト番組「Happy Sad Confused」に出演したスナイダーが、『ウォッチメン』のキャスティングで大物俳優の起用が噂されていた件について質問され、「オジマンディアス役にトム・クルーズを望んでいました」と回答した。
オジマンディアスは、“世界で最も賢い男”と呼ばれる元ヒーローで、実業家として成功しているヴィランで、容姿が整ったキャラクターだ(映画ではマシュー・グードが演じている)。スナイダーはトムにオジマンディアス役を演じてほしいと望んでいたが、トムが希望したキャラクターは違ったと話を続けている。
「トムはロールシャッハを演じたがっていました。間違いなく彼は演じられただろうけど、すでにジャッキー(・アール・ヘイリー)を起用していたし、ジャッキーは素晴らしいですからね。思い返せば、ジャッキーに決まっていなかったら、トムを検討していたのは明らかです」と語った。
ちなみに、ロールシャッハ役を演じたジャッキー・アール・ヘイリーは、『ダークタワー』(2017)や『アリータ:バトル・エンジェル』(2019)などに出演している個性派俳優だ。
ロールシャッハは、キーン条例を無視して悪と戦い続けるクライムファイターで、トレンチコートと中折れ帽がトレードマーク。映画ではナレーター的な役割も務めて重要な役割を担っているが、ほとんどのシーンでマスクを着用しているため、A級スターのトムの顔を隠してしまうのは勿体ないかもしれない。
さらにスナイダーは、世界で唯一の“真の超人”にして、『ウォッチメン』で最大最強の存在であるDr. マンハッタンの候補として、キアヌ・リーブスが検討されていたという噂にも言及。『ウォッチメン』でプロデューサーを務めた監督の妻デボラ・スナイダーはキアヌの大ファンだそうで、「どんな役でも、いつもキアヌの名前を挙げるんですよ」と振り返り、「だから、そのことについて僕たちが話をしていてもおかしくはないでしょうね」と反応した。Dr.マンハッタンは全裸の男だが、もしもキアヌが演じていたらどうなっていただろう……?
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Source:@Happy Sad Confused