エズラ・ミラーが若きサルバドール・ダリ役で出演、伝記映画『ダリランド』初画像が米公開

エズラ・ミラーやベン・キグズレーが画家サルバドール・ダリを演じる伝記映画『ダリランド(原題:Dalíland)』のファーストルックが米公開された。
本作は、シュールレアリスムを代表するスペイン出身の天才画家、ダリの人生を描く伝記映画。『ガンジー』(1982)でアカデミー賞主演男優賞に輝き、『アイアンマン3』(2013)のマンダリン役などでも知られる名優ベン・キングズレーがダリ役で主演し、ミラーはフラッシュバックシーンで若かりし日のダリ役で登場する。
While Miller’s presence in ‘Dalíland’ threatened to upstage the film, their role is colorful but brief. Kingsley, as the older Dalí, is the central focus.
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— VANITY FAIR (@VanityFair) August 31, 2022
そのファーストルックで、キングズレーはダリのトレードマークとなっている、先っぽをねじり上げた大胆な口髭をたくわえている。ミラー演じる若き日のダリも口髭を蓄えているほか、パールを模したネックレスを重ねづけしており、奇抜なスタイルを好む独特の個性をうかがわせている。
米Vanity Fairによると、『ダリランド』はダリと妻ガラの結婚生活を中心に、ジェームズ・リントンという架空のアートギャラリー従業員の視点で描かれる。当初、メアリー・ハロン監督はこのジェームズ役にミラーを想定していたのだという。
ミラーもジェームズ役に興味を示していたが、スタジオやプロデューサーが、当時のミラーは無名に近かったため配役に難色を示したとのこと。ところが、その1年後にミラーは『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』(2016)と『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)が公開され、DC映画『ザ・フラッシュ(原題)』の主演が決定。今度はビッグになりすぎて、『ダリランド』から離脱するに至っている。
ジェームズ役での出演は叶わなかったが、ハロン監督は才能に溢れたミラーを起用しないのは勿体ないと考え、若かりしの日のダリを演じてもらったらどうだろうと、ミラーに役をオファー。実際にミラーは、『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』(2022)と『ザ・フラッシュ(原題)』の合間のわずか3日間で撮影を敢行している。
なおミラーは、2022年初旬にハワイで2度逮捕(いずれも釈放)され、2022年5月には留守中宅に侵入して強盗を働いた疑いで起訴。その影響により、トロント国際映画祭でデビューする『ダリランド』プレスリリースのクレジットから、ミラーの名前が除外されたことが伝えられた。しかし、ミラーの出演シーンがカットされたとの情報はなく、このたび公開されたファーストルックにミラーの姿があることから、本作に関しては変更なくリリースされる見込みのようだ。
『ダリランド(原題:Dalíland)』は、2022年9月17日にトロント国際映画祭にて初公開。
Source:Vanity Fair