『ザ・マミー 呪われた砂漠の王女』出演者、「ダーク・ユニバース」現状は「全くわからない」 ─ 「でもトム・クルーズと共演できて楽しかった」
往年のモンスター映画を蘇らせ、全てひとつの世界観で共有するシリーズとして鳴り物入りで始動した「ダーク・ユニバース」は、その第1弾としてトム・クルーズ主演で公開された『ザ・マミー 呪われた砂漠の王女』(2017)がいきなり不完全燃焼。ジョニー・デップ主演で『透明人間』などを予定していたが、製作陣がプロジェクトを離脱、事実上の凍結状態となっている。

いったい、「ダーク・ユニバース」とは何だったのか?『透明人間』脚本を進めていたエド・ソロモンにして「ダーク・ユニバースは何をやっているのか再考すべき」と辛辣だった同シリーズについて、『ザ・マミー 呪われた砂漠の王女』クリス・ヴェイル役のジェイク・ジョンソンが味わい深い言葉を放っている。米UPROXXのインタビューで答えた。
ダーク・ユニバースの現状 まったくわからない
あろうことか、このインタビューで自身が演じたクリス・ヴェイルの役名さえ失念していたジェイク。ダーク・ユニバースが現在どうなっているのかと尋ねられると、「全くわかりません」とお手上げの様子だ。
「自分が携わっているときも、本当に企画内部にいたというわけではなかったので。正直言って、全体像をちゃんと理解していなかったんです。」
ジェイクが出演した『ザ・マミー 呪われた砂漠の王女』は、ダーク・ユニバース期待の船出を飾る作品として公開されるも、その評価はお世辞にも良いものとは言えなかった。米映画批評サイトRotten Tomatoes批評家スコアはわずか15%、批評家からは「全体的に好きなところがなくて残念」「トム・クルーズの出番の99%が困ったり怒ったりする顔の謎のアップだけ」「マーベルがシネマティック・ユニバースの始め方の良い見本なら、『ザ・マミー』は悪い見本」などの苦い意見が集まっていた。

もっとも、ジェイクは「批評家からは嫌われちゃった映画だけど、4ヶ月もトム・クルーズと一緒に撮影できたことはめちゃくちゃ楽しかったです」とあっけらかん。アフリカでトム・クルーズと一緒に走った思い出を「墓場まで持っていきたいくらい」大切だと振り返る。「もしもダーク・ユニバースが終わっちゃうなら、ファンやユニバーサルには残念に思うけど、僕はアフリカ上空をトム・クルーズと一緒にヘリで飛んだ思い出ができましたから。」
この後、インタビュワーに『ミッション:インポッシブル』にも出演してはどうかと勧められたジェイクだが、「トム・クルーズ作品に2作も出たら、身体がもつか分からない」と返している。
ジェイク・ジョンソンは、既に大評判を集めるアニメ映画『スパイダーマン:スパイダーバース』本国版声優としてピーター・パーカー役を演じている。
Source:UPROXX