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『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』にダース・ベイダーがカメオ出演を果たそうとしていた ─ マーベル社長、スター・ウォーズへのこだわり明かす

2014年公開のマーベル映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』に、『スター・ウォーズ』ダース・ベイダーが”カメオ出演”を果たそうとしたことがわかった。マーベル・スタジオの社長、ケヴィン・ファイギがMashableのインタビューでその構想を明かしている。

“スター・ウォーズ・オタク”としても知られるファイギ氏の説明によると、同作へのダース・ベイダー登場は「ピーター・クイルが地球からやってきた人間であることを明示するため」だ。同氏の頭の中では、ベイダー卿登場の具体的なプランも練られていた。

「宇宙船に乗った男がエイリアンのキャラクターと話していて、カバンをひっくり返したらダース・ベイダーのアクション・フィギュアが落ちてきて、エイリアンが拾い上げて”何だコレ?”って言うんだ。世界一最高なシーンになるぞと、長い間本気で考えていたよ。」

ケヴィン・ファイギは『スター・ウォーズ』を”小ネタ”として取りあげるアイデアを、2009年にディズニーがマーベル・エンターテインメントを買収する前から抱いていたという。しかし『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズでは今のところ、続編の『ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー:リミックス』(2017)でもスター・ウォーズに関連する”小ネタ”は登場していない。これは”大人の事情”などではなく、もっと健全で納得できる理由によるものだ。同氏がベイダー卿登場のアイデアをジェームズ・ガン監督に持ちかけると、こんな提案があった。

「長い話を短く言うとね、ジェームズ・ガンは“もっといいアイデアがあります。彼がウォークマンを持っていて音楽を聴いている、っていうのはどうですか?”と言ったんだ。あぁ、そっちの方が100万倍良いなと思ったよ。何故なら、スター・ウォーズ・ネタを持ち出すのは一瞬で終わる”オタク”ネタだけど、どう考えても”音楽好き”という方が映画全体を再定義できるからね。

『ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー』もその一部を担うマーベル・シネマティック・ユニバースの世界には『スター・ウォーズ』の映画シリーズが存在するものとされている。『キャプテン・アメリカ / ウィンター・ソルジャー』(2014)では現代に蘇ったスティーブ・ロジャース / キャプテン・アメリカが世情を学ぼうと取っていたノートに”Star Wars”と書き記されていたほか、『シビル・ウォー / キャプテン・アメリカ』(2016)ではスパイダーマンが『帝国の逆襲』の名を出しながら同作のシーンをオマージュする場面があった。また、2017年8月11日に日本公開の『スパイダーマン:ホームカミング』では、主人公ピーター・パーカーの親友ネッドが『デス・スター』のLEGOブロックを手にしている場面がある。

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』主人公ピーター・クイルは、『リミックス』劇中では人気ドラマ『ナイトライダー』(1982~86)の主人公マイケルを演じたデヴィッド・ハッセルホフの名を言及していた。ピーターが地球から誘拐された1988年時点で『スター・ウォーズ』は『エピソード6 / ジェダイの帰還』(1983)の公開を終えており、地球で絶大な人気を集めている。彼がスター・ウォーズのファンであっても不思議ではないばかりか、高確率で同シリーズのファンであるはずだ。

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』と『スター・ウォーズ』の親和性を明かしたケヴィン・ファイギだが、いつかアベンジャーズらがニック・フューリーをジェダイ・マスターと見間違えないことについて言及することがあるのかもしれない…。

Source:http://mashable.com/2017/06/28/guardians-of-the-galaxy-darth-vader-toy/
Eyecatch Image:https://www.amazon.co.jp/dp/B06XT8ZXM1/ref=cm_sw_r_tw_dp_x_W2dvzbB9W332P

Writer

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。