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『デッドプール』ティム・ミラー監督、続編降板についてコメント。一連の噂を否定

映画『デッドプール2(仮題)』を降板した、前作の監督ティム・ミラーが、今回の降板劇について初めてコメントした。ミラーの降板理由について、ネット上では「ケーブル役のキャスティングで揉めたから」「ミラーが3倍の予算でスタイリッシュな映画を撮りたがったから」などの噂が流れていたが、ミラーは一連の噂をはっきりと否定している。

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噂を否定、降板の真相は藪の中

ミラー監督は、インタビューで『デッドプール2』を前作と同じように作るつもりだったと明言している。

「僕がオタクの観客たちにひとつだけ言いたいのは――なぜなら世界中のオタクが考えることはとても重要だからだ、彼らは僕の兄弟姉妹だからね――、3倍の予算で型にはまった(stylized)映画なんて撮りたくなかったってことだよ。もしインターネットを読んでるなら、誰が気にしてるんだって感じだけど、僕は前作と同じ種類の映画を作りたかった。それがキャラクターのためにも良い映画だと思うからね。だからネットで読んだことは信じないでくれよ」

一説には、ミラー監督が『デッドプール2』のケーブル役にカイル・チャンドラーを推したといわれていた。しかしミラーは「チャンドラーはケーブルを演じないだろうね」と話して、同様に噂を一蹴している。

ではミラー監督は、なぜ『デッドプール2』から降板したのだろうか? そもそもミラー監督は、前作『デッドプール』の製作を振り返って「満足している」とすら話しているのだ。

「『デッドプール』の製作には満足してるよ。(中略)ポストプロダクション(撮影終了後の作業)では口論もあったけど、いつも以上のことはなかった。チームは素晴らしかったしね。みんなが再び戻ってきて、難しい映画のアイデアとともに、良い時間を過ごすはずだったんだ。そうはならなかったけど。前作には満足してるよ、人生最高の経験だった」

続編へのエール

すでにミラー監督は、『デッドプール』と同じ20世紀フォックス製作のスリラー『インフラックス(原題)』の製作に取りかかっている。『デッドプール2』の新監督には、『ジョン・ウィック』を手がけたデヴィッド・リーチ監督が決定した。ミラーは、続編の製作チームに対してエールを送っている。

「ただ良いことだけを祈ってるよ。素晴らしい映画になることが僕の願いだ。僕は(『デッドプール』の)キャラクターが大好きで、素晴らしいと思ってるし、出演者もみんな大好きさ。彼らが再び成功するのを見たいんだよ。(新監督の)デヴィッドには会ったことがないけど、聞いた話によると素晴らしい男だね。キャラクターのベストを願ってる。20世紀フォックスにしても同じさ。彼らは金を儲けるにふさわしいよ、もっと儲ける必要があるしね(笑)。彼らはスゴい。すばらしいよ」

ミラー監督が『デッドプール2』を降板したことを踏まえてみると、フォックス社へのコメントがどこか気になるようにも思われるが……彼自身が『インフラックス』で同社との仕事を継続しているあたり、両者の関係は順調とみていいだろう。やはり降板劇の真相は藪の中、ということらしい。

いずれにせよ、『デッドプール2』とティム・ミラー監督の新作『インフラックス』、ともに今後注目の映画である。THE RIVERではどちらも注意して追いかけていきたい。

source: http://collider.com/deadpool-2-director-tim-miller-cable-comments/
Eyecatch Image: https://www.flickreel.com/tim-miller-drops-deadpool-for-sonic-movie/

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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