『デッドプール3』公開延期へ、米報道

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)映画『デッドプール3(仮題)』の米国公開が延期されることになるようだ。米Deadlineが報じている。
今回の情報はDeadlineが独自に入手したもので、ウォルト・ディズニー・カンパニー/マーベル・スタジオによる正式発表はなされていない。しかしながら、全米映画俳優組合(SAG-AFTRA)のストライキが長引いているため、予定されていた2024年5月3日の米国公開は不可能と判断されたとみられる。仮に向こう数週間でストライキが終結したとしても、キャストとスタッフを呼び戻し、スケジュールを組み直して、約6ヶ月で映画を完成させるのは至難の業だ。
『デッドプール3』は2023年5月下旬に撮影が開始されたのち、SAG-AFTRAのスト開始を受けて、7月中旬より撮影を中断している。ショーン・レヴィ監督によると、現時点では本編の半分を撮り終えた状態。残り半分の撮影と、(スーパーヒーロー映画には不可欠なVFX作業を含む)ポストプロダクションを控えている。
公開延期が正式に告知されるとして、新たな米国公開日がすぐに決定するかはわからない。移動先として考えられるのは、撮影が延期されている『サンダーボルツ(原題)』の公開予定日である2023年12月20日や、『ブラックパンサー:ワカンダ・フォーエバー』(2022)など数々のMCU作品が公開されてきた11月上旬などだ。
ディズニー/マーベルにとって、本作は2024年映画興行のサマー・シーズンを開幕する一本となる計画だった。『デッドプール3』が延期されれば、その代打を務めることになりそうなのは『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド(原題)』。すでに本撮影を終えているため、スト終結後に追加撮影を完了できれば、現在の公開予定日である7月26日から約3ヶ月繰り上げられることもありうる。
『デッドプール3』の公開スケジュールについては、2023年9月下旬の段階で、予定通りの公開は非現実的と考えられていた。また先日、レヴィ監督は「リリース日が本気で危うくなっている」と率直に語ったばかりである。
もっとも、今回の動きは業界全体を見れば“はじまり”に過ぎないと考えられる。ストライキを受け、大手スタジオ各社の作品はほとんど製作が止まっており、ハリウッドでは“来年公開できる作品がない”という状況になりそうなのだ。今後、現状のスケジュールに大きな変動が発生することはおそらく避けられない。
▼ 『デッドプール3』の記事
PayPayカードきせかえに「マンダロリアン」『デッドプール&ウルヴァリン』などディズニープラスデザインが期間限定登場 かわいい アベンジャーズ新章、始動 ─ 『サンダーボルツ*』から『ドゥームズデイ』へ、マーベル新時代の伏線を大整理 PR徹底特集! ヒュー・ジャックマンのウルヴァリンが8時間半こっちを見ながら呼吸するだけの公式動画が公開 何を言っているのかわからねーと思うが 『アベンジャーズ:ドゥームズデイ』チャニング・テイタム、ガンビット再演とは認めず ─ 「あれは僕の椅子、ガンビットの椅子じゃない」 まさかね 『アベンジャーズ』にデッドプール&ウルヴァリンは登場する?監督「観客に挑むような映画になる」 メイビー?
Source: Deadline