『デッドプール3』撮影、まだ半分残っている ─ ストライキ明けに再開へ

全米映画俳優組合（SAG-AFTRA）のストライキによって撮影が中断されていたマーベル・シネマティック・ユニバース（MCU）映画『デッドプール3（仮題）』。監督のショーン・レヴィによると、撮影は折り返しを迎えていたところだったという。

『デッドプール3』は2023年5月に撮影がスタート。この時、すでに全米脚本家組合（WGA）によるストライキが始まっていた。7月14日には、俳優組合も続いてストライキに突入。他のハリウッド作品と同様に、本作も翌15日には撮影が中断となっていた。

2023年9月8日〜9月17日で開催されているトロント国際映画祭に出席したショーン・レヴィは、米Deadlineとの取材で「ちょうど半分撮り終わっていたところでした」と撮影の進捗を共有。「私たちのクルーたちは、ストライキの抗議内容に見合い、私たちの映画を含めてこの業界が仕事に戻れるような公正公平な契約を待ち望んでいます」と仲間の思いを代弁した。

本作では、『LOGAN/ローガン』（2017）をもってウルヴァリン役を卒業したと思われたヒュー・ジャックマンが復活を果たす。レヴィは、デッドプール役のライアン・レイノルズとヒューのコンビを「容赦なく最高な化学反応を起こしています」と予告。撮影は、「楽しい日々の連続だった」という。

撮影にあたり並々ならぬ気合いの入れようだったヒューは、「今までで一番良いものにしたいし、一番いい身体にしたい」と高いモチベーションを明かしていた。撮影中断から2ヶ月が経とうとしているが、筋肉量を落とさないためにもトレーニングに励んでいることだろう。

主演のレイノルズやヒューのほか、本作にはヴァネッサ役のモリーナ・バッカリン、コロッサスの声を演じるステファン・カピチッチ、Xフォースのメンバーであるピーター役のロブ・ディレイニー、ユキオ役の忽那汐里らが続投。ヴィラン役には、「ザ・クラウン」シーズン4でダイアナ妃役を演じたエマ・コリンが起用された。

『デッドプール3（原題）』は、2024年5月3日米公開予定。

Source: Deadline