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傑作ミュージカル『Dear Evan Hansen』映画版、米予告 ─ 『グレイテスト・ショーマン』音楽家が名曲を再現、オリジナル版主役が続投

Dear Evan Hansen
https://youtu.be/15w-qQdC6Hk

『ラ・ラ・ランド』(2016)『グレイテスト・ショーマン』(2017)の音楽家コンビが手がける、傑作ブロードウェイ・ミュージカルの映画版『Dear Evan Hansen(原題)』の米国版予告編が公開された。主演は、ミュージカル版でも主役を演じ、トニー賞主演男優賞を受賞したベン・プラットだ。

主人公の高校生エヴァン・ハンセンは、母子家庭に育ち、不安と孤独を抱えた毎日を送っていた。そんなある日、クラスメイトのコナー・マーフィーが自殺してしまう。エヴァンが自分に宛てて書いた手紙が思いがけずもコナーの手に渡ってしまい、手紙を見つけたコナーの両親はそれが息子の遺書だと勘違いする。これをきっかけに、エヴァンは「自分はコナーの親友だった」という嘘をついてしまい……。

映像は、本作を代表する1曲『You Will be Found』にあわせて、セラピストからの課題として手紙を書くエヴァンの姿に始まる。「シャーマン先生と一緒に自分への手紙を書いてるの?」と母親に訊かれると、「やろうとはしてるけど」とエヴァン。「周りに誰もいないと感じたことはあるか。何もない地にひとり立たされ誰からも忘れられてしまったと感じたことはあるか?」。孤独を代弁するかのような『You Will be Found』の歌詞と共に、学校の食堂にひとりで座るエヴァンの姿が映し出される。

「コナーのお母さんとお父さんが会いに来ているぞ」。糸口の見えない孤独に悩む日々を過ごしていたある日、エヴァンはコナーの両親と面会し、死を知らされる。手紙を渡されたエヴァンは「コナーはこれを書いていないんです」と戸惑いながら正直に伝えるも、「だめ。お願いだから」と偽りの手紙を渡されてしまう。「私たちはコナーに友達がいるなんて思ってなかったんだ」。

それからの日々を“嘘”を抱えて過ごすことになったエヴァン。コナーにとって唯一の友人であったエヴァンは、コナーの追悼集会に登壇することになる。「彼は僕がひとりじゃないことを教えてくれました。誰も孤独ではないんです」。このコナーの言葉が、SNS上で拡散。みるみるうちに言葉の輪が広がっていき、エヴァンの人生にも変化が訪れる。つくつもりのなかった嘘とこれまでに持つことのなかった人との繋がり。揺れ動く繊細な心は、どこへ向かうのだろうか。

舞台『Dear Evan Hansen』は2015年に初演され、2016年にブロードウェイに進出。第71回トニー賞で9部門にノミネートされ、ミュージカル作品賞・主演男優賞など6部門に輝いた。オリジナルキャストによるアルバムはグラミー賞の最優秀ミュージカル・ショー・アルバム賞も受賞している。

エヴァン・ハンセン役を演じるのは、舞台版でエミー賞に輝いたベン・プラット。そのほか、コナーの妹ゾーイ役を『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』(2019)のケイトリン・ディーヴァー、クラスメイトのアラナ役を『ヘイト・ユー・ギブ』(2018)のアマンドラ・ステンバーグが演じるほか、エヴァンの母親役に名優ジュリアン・ムーア、コナーの母親役に『メッセージ』(2016)などのエイミー・アダムスという豪華な顔ぶれが揃った。

監督は『ウォールフラワー』(2012)『ワンダー 君は太陽』(2017)のスティーヴン・チョボスキー。舞台版から、脚本家のスティーヴン・レヴェンソン、数々の名曲群を生んだ『ラ・ラ・ランド』『グレイテスト・ショーマン』のベンジ・パセック&ジャスティン・ポールが続投する。プロデューサーは『ラ・ラ・ランド』や『アラジン』(2019)を手がけ、ベン・プラットの実父としても知られるマーク・プラット。

映画『Dear Evan Hansen(原題)』は、2021年9月24日米公開予定。

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SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。

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