『ジャングル・クルーズ』にも影響与えた『パイレーツ・オブ・カリビアン』、船長ジョニー・デップ不在で今後どうなる

ディズニーランドの人気アトラクションを初実写映画化した『ジャングル・クルーズ』が日本でも公開を迎えた。「パイレーツ・オブ・カリビアンのディズニー最新作!」とのキャッチフレーズを見ると、『パイレーツ・オブ・カリビアン』のファンはジョニー・デップ主演のシリーズを思い出すことだろう。
その『パイレーツ・オブ・カリビアン』で、ブラックパール号は暗礁に乗り上げている。同シリーズは現在、お馴染みジョニー・デップの主演に代わってマーゴット・ロビーが主役を演じる最新作が企画されているが、デップの今後は海底に沈んだままなのだ。
『パイレーツ・オブ・カリビアン』といえば、飄々としたオーラが魅力的なジャック・スパロウ役ジョニー・デップが人気を牽引したところが大きい。しかし私生活でのスキャンダルや高額の出演料ゆえに、新作へのデップの続投にはディズニーが難色を示していると伝えられている。同じくデップ主演の映画『MINAMATA─ミナマタ─』でも、配給のMGMが米国公開を見送ろうとしているという報道もあるから、なおのこと不安だ。
キャプテンは戻るべきだとの主張を訴えるのは、これまでシリーズ3作に軍人セオドア・グローブス役で出演したグレッグ・ウィルズ。「ガールズ・パワーたっぷり」になると予告されているシリーズ第6作に対して、英Expressに語っている。
「『パイレーツ』第6作では、ファンが愛したキャラクターたちが全員戻ってきてまとめるのが理想。それが脚本やストーリーに行き着くと思うんです。ドル箱シリーズをまとめるのに、ジャック・スパロウが重要な要素じゃなくなるなんて、そんなのまるで、カーク船長のいない『スタートレック』みたいなもんですよ」。
エリスは人気SFシリーズ『スタートレック』を例え話に出しているが、実はエリスは長年『スタートレック』の映画やゲーム作品にも俳優や声優として出演している。両シリーズをよく知るエリスにとって、キャプテン不在の物語は考えられないのだ。
なお、ジャックの右腕的存在であるジョシャミー・ギブス役としてシリーズ全作に出演していたケヴィン・マクナリーも、デップについて「ほとんど何もなかった所から作られた現代のレジェンド」「90%はジョニーの功績」と讃えながら、「ジャック・スパロウを排除するべきはない」と訴えている。
ちなみに『ジャングル・クルーズ』主演のドウェイン・ジョンソンは、自身の初の主演映画を観に行った映画館のスクリーンで『パイレーツ・オブ・カリビアン』の予告編を目の当たりにして感動し、いつか自分もデップのようにアトラクションが原作の大作映画に出演することを願っていたという。つまり、デップがキャプテン・ジャック・スパロウ役を演じていなければ、ドウェインが『ジャングル・クルーズ』に主演することもなかったのかもしれない。さらに以下の記事で紹介しているように、『スター・ウォーズ』ジョン・ボイエガもデップが『パイレーツ・オブ・カビリアン』を撮影する姿を偶然目撃して、役者を志すことになったのだそうだ。
Source:Express