『ダイ・ハード』新作の予定はナシ、20世紀スタジオ会長が認める ─ ブルース・ウィリス引退、第6作の頓挫から数年

人気シリーズ『ダイ・ハード』の新作が実現することは当面ない見込みだ。20世紀スタジオ社長のスティーヴ・アスベルがThe Hollywood Reporterに向けて回答した。
『ダイ・ハード』はニューヨーク市警刑事ジョン・マクレーン(ブルース・ウィリス)の死闘を描いたアクションシリーズ。1988年の第1作『ダイ・ハード』でウィリスはトップスターの座を獲得し、『ダイ・ハード/ラスト・デイ』(2013)まで計5作に出演した。2018年には第6作製作の話題が浮上し、1970年代を生きる20代のマクレーンと、現在60代となったマクレーンの物語を並行して描くという企画にプロデューサーのロレンツォ・ディ・ボナヴェンチュラが前向きな姿勢を示したが、2021年には企画が立ち消えになっていた。
その後、2020年にカーバッテリーのテレビCMにてウィリスがマクレーン役を再演した以外、これといった進捗の見られない『ダイ・ハード』シリーズ。このたび、アズベルも新作の動きはあるかと問われて「まだないですね」と返している。
もっとも、ウィリスは2022年3月に失語症のため俳優業を引退し、その後認知症と診断されている。近況は現在の妻エマ・ヘミングや、前妻デミ・ムーアとの3人の娘たちのInstagramなどで明かされるのみとなっており、ウィリスが自らの症状に気づいているかも分からないと、ヘミングは認知症の難しさを吐露している。また、前妻のムーアも定期的にウィリスと面会しており、「今のところは安定していますよ」と直近の状況を共有したばかりだ。
オリジナルシリーズの主演俳優が出演せずとも、リブートやスピンオフ作品が製作された事例は過去に数々ある。しかし、『ダイ・ハード』シリーズといえばブルース・ウィリスのイメージが強く、こればかりは今後の予定について何とも言えないというのが実情なのかもしれない。
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Source: The Hollywood Reporter