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ワンダ・マキシモフのソコヴィア訛り、『ドクター・ストレンジ』続編で復活 ─ なぜ「ワンダヴィジョン」では消えていたのか

ワンダヴィジョン
『ワンダヴィジョン』 ディズニープラスで配信中 (c) 2021 Marvel

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)のドラマシリーズ「ワンダヴィジョン」(2021)を経て、ワンダ・マキシモフ/スカーレット・ウィッチは『ドクター・ストレンジ・イン・ザ・マルチバース・オブ・マッドネス(原題)』に登場する。新たなワンダ像が描かれるであろう本作では、かつての“ソコヴィア訛り”が復活するようだ。演じるエリザベス・オルセンが認めた。

双子の兄弟であるクイックシルバー/ピエトロ・マキシモフとワンダは、ソコヴィアで生まれ育ったため、『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015)の初登場時にはソコヴィアの訛りがあった。しかし、登場するたびに訛りは失われていき、「ワンダヴィジョン」のソコヴィア要素はソコヴィア語の子守唄という形にとどまったのである。

Rolling Stoneにてオルセンが語ったところによると、すべてのきっかけは『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2018)の製作時、アンソニー&ジョー・ルッソ監督が訛りを抑えるよう求めたことだったという。

「(訛りがなくなったのは)『シビル・ウォー』からで、ルッソたちが“もう少しアクセントをやわらかくしてほしい”と言ったからなんです。彼女(ワンダ)はアメリカで過ごしているので、ソコヴィア語よりも英語を話してきたはずだと。いいですよ、と答えました。ただし言っておきたいのは、『ワンダヴィジョン』の経験をして、『ドクター・ストレンジ』では本来のアクセントにより近づいているということです。だんだん役柄を自分のものだと思えるようになってきた中で、今の彼女はもっと率直な表現をするんじゃないかと思っています。」

オルセンは「ワンダヴィジョン」でソコヴィア訛りが消えた理由について、「シットコムは(従来とは)まったくの別物です。彼女はアメリカのシットコム・ワールドにとどまろうとしていたし、全力で役を演じようとしていたから」と語っている。しかし『ドクター・ストレンジ』のワンダは、あらゆる喪失を経て、再び自分自身に回帰するということだろう。

もともとソコヴィア語は、『エイジ・オブ・ウルトロン』の際に、オルセンとクイックシルバー役のアーロン・テイラー=ジョンソン、発音指導のスタッフが共同で開発したもの。スラヴ語派を参考に、イギリス人であるジョンソンの発音をスロバキア語に近づけ、さらにオルセンの発音をジョンソンに近づけることで生まれたのだという。ちなみにスロバキア語が選ばれたのは、ブラック・ウィドウ/ナターシャ・ロマノフがロシア語を話すので、特徴の重複を避けるためだった。

ちなみに「ワンダヴィジョン」の配信まっただなかであった2021年1月中旬、オルセンはワンダのソコヴィア訛りについて「消えてしまったわけではありません。すべてのことには理由があり、(訛りも)まだ確実に残っています」と将来的な“復活”を予告していた。かつての言葉に戻ったワンダ・マキシモフの変化は、『ドクター・ストレンジ』続編でどう描かれることになるのか。

映画『ドクター・ストレンジ・イン・ザ・マルチバース・オブ・マッドネス(原題:Doctor Strange in the Multiverse of Madness)』は、2022年3月25日に米国公開予定。

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Source: Rolling Stone, Collider

Writer

稲垣 貴俊
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。外部寄稿に『TENET テネット』『ジョーカー』『シャザム!』『ポラロイド』劇場用プログラム寄稿など。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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