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【ネタバレ】『ドクター・ストレンジ/MoM』で『死霊のはらわたⅡ』オマージュ ─ ケヴィン・ファイギの予告、真意が明かされる

ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス
©Marvel Studios 2022

この記事には、『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』のネタバレが含まれています。

ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス
(c) Marvel Studios 2022

『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』では『死霊のはらわた』要素が散りばめられており、分かりやすいところで言えば、シェイキーカムと言われる死霊目線で被写体に急接近するカメラワークが用いられていた。もう一つ挙げるとすれば、『死霊のはらわた』シリーズで主演を務めたブルース・キャンベルのカメオ出演だろう。

キャンベルといえば、ライミ監督の『スパイダーマン』シリーズでも風変わりな役どころでカメオ出演をしていたが、今回もこれを踏襲している。キャンベルが演じたのは、ドクター・ストレンジとアメリカ・チャベスが元いたユニバースからトラベルしてきたアース838のニューヨークでピザ屋台を営んでいた男、通称“ピッツァ・パパ(Pizza Poppa)”。ピザ・ボールを片手に食べ物は無料だとストレンジに教えたチャベスだったが、これを見逃さなかったピッツァ・パパは、ストレンジとチャベスに代金を要求した。しかし、ストレンジが与えたのはお金ではなく、拳が言うことをきかなくなる呪文のお仕置きだった。

ピッツァ・パパは自分で自分を殴り続けるはめになってしまったわけだが、まさにここに『死霊のはらわたⅡ』へのオマージュが込められている。『死霊のはらわた2』でキャンベル扮する主人公のアッシュは、死霊に取り憑かれたガールフレンドから右手を噛まれ、その手が大暴れ。その後、アッシュは自分を襲う手との格闘を余儀なくされてしまった。

『ドクター・ストレンジ/MoM』でも、ピッツァ・パパが暴れる自分の拳と格闘し続けたわけだが、ストレンジはなぜこのお仕置きにしたのだろう。直感に従ったのかもしれないが、もしかするとピッツァ・パパが『死霊のはらわた』のアッシュに似ているとでも思ったのだろうか。もしそうなら、ストレンジも咄嗟の状況でよくこのような機転をきかせたものだ。

ちなみに『死霊のはらわたⅡ』でアッシュは、死霊に取り憑かれた切断することで事なきを得ていた。対するピッツァ・パパはあの後どうなったのだろう。映画を観た方なら、分かるはずだ。

『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』は公開中。

Writer

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SawadyYOSHINORI SAWADA

THE RIVER編集部。宇宙、アウトドア、ダンスと多趣味ですが、一番はやはり映画。 "Old is New"という言葉の表すような新鮮且つ謙虚な姿勢を心構えに物書きをしています。 宜しくお願い致します。ご連絡はsawada@riverch.jpまで。