『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』が代役を立てなかったことは「尊い」 ─ エム・バク役「ティ・チャラをティ・チャラのままで」

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』では、前作で主人公ティ・チャラを演じた故チャドウィック・ボーズマンの代役を立てずに製作された。この決断に対し、エムバク役を演じたウィンストン・デュークが米ポッドキャスト番組で私見を述べた。
番組で、『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』はボーズマンの代役として新しい俳優を起用すべきだったかと尋ねられたデューク。ボーズマンがティ・チャラ役にもたらしたものがいかに素晴らしかったかと強調したデュークは、「今回の続編をことを考えるとコメントするのは本当に難しいのです。だってティ・チャラはチャドウィックの役だと思っているから」と思いの丈を口にした。
「チャドウィックがこの作品を創り出したのだし、全てを象徴していたチャドウィックのいないブラックパンサーは全く同じものにはならないでしょう。人を起用するというのは、その人の経験、政治的背景、その他もあらゆる全てのものを起用するということ。だから、ティ・チャラをチャドウィック・ボーズマンのティ・チャラのままにしておくという決断を非常に尊いと感じています」と、ボーズマンとリキャストをしなかったマーベル・スタジオの意向にリスペクトを示した。
ティ・チャラの妹シュリ役を演じるレティーシャ・ライトは『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』がチャドウィック・ボーズマンへのラブレターのような作品になっていることを別のインタビューで語っている。デュークの言うように「全く同じもの」にはならないとしても、いかにボーズマンとティ・チャラ役が偉大であったか、その存在の大きさを改めて感じることができる続編になっているのだろう。
『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』は2022年11月11日より全国公開。
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Source:CBR.com