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『デューン』ティモシー・シャラメの新写真が英公開 ─ 監督が明かす『ゴッドファーザー』との共通点

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『ブレードランナー 2049』(2017)のドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が、SF作家フランク・ハーバートの傑作小説を映画化する『デューン(原題:Dune)』より、新たな場面写真が英Empireにて公開された。監督は、ティモシー・シャラメ演じる主人公ポール・アトレイデスと『ゴッドファーザー』の共通点を語っている。

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物語の舞台は、「デューン」と呼ばれる貴重なスパイス“メランジ”が唯一産出される砂漠の惑星アラキス。貴族たちが統治をめぐって争うアラキスを治めていたのは、主人公ポール・アトレイデスの父親レト公爵だった。しかし陰謀によって公爵は命を落とし、ポールは砂漠の荒地へと逃亡。自らをメシアと信じる民族の指導者となって、帝国の転覆とアトレイデス家の再興を目指すことになる。古参兵のガーニー・ハレックから戦い方を教わりながら、ポールは自分自身の運命に対峙していくのである。

ポールを演じるティモシーは、以前、本作について「主人公がアンチヒーロー的な道のりを行くのが面白い」とコメントしていた。「ポールは父親や、軍を率いるリーダーシップを学んでいる。10年やそこらで若い将軍になるつもり」なのだと。しかしヴィルヌーヴ監督によれば、ポールは単に野心を抱いた青年というわけではなさそうだ。

「ポールは非常に厳しい環境で、たくさん訓練を積みながら育ってきた。それは彼が公爵の息子だからで、いずれ公爵になるための訓練をしてきたわけです。しかし、役目のために準備や訓練を重ねてきたのと同じくらい、彼自身がどうなることを夢見ているのかも大きな問題。この人物の矛盾はそこにあります。」

監督は、こうしたポールというキャラクターを「『ゴッドファーザー』のマイケル・コルトレーン(アル・パチーノ)のよう」だと形容している。「とても悲劇的な運命を背負った、自分が願ってもいない存在へと変わっていく人物なのです」。すなわち『デューン』とは、そんな主人公がどう変化を受け入れ、成長を遂げていくのかを描いた物語なのだ。

「彼の生死は、正しい判断を下し、さまざまな危機的状況に対応できるかどうかに懸かっている。これは、力を与えられた人物についての非常に美しい物語です。どんな若者たちとも同じように、彼は自分のアイデンティティを求め、自分の居場所を知りたがっています。そして生き延びるために、先祖たちにはできなかったことをしなければならなくなる。ポールにはきちんと他者への好奇心と共感があって、それゆえ別の文化に惹きつけられていくことになります。そして、それが彼を救うことになるんです。」

映画『デューン(原題:Dune)』は2020年12月18日に米国公開予定。

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Source: Empire

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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