Menu
(0)

Search

「生活はギリギリ、父は依存症」ドウェイン・ジョンソンの過酷な家庭環境 ─ 「両親が喧嘩、どんどん悪化していくのを見て育った」自身もうつ病に苦しんだ過去

ドウェイン・ジョンソン
Photo by Harald Krichel https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Dwayne_Johnson-1764.jpg Remixed by THE RIVER

『ワイルド・スピード』『ジュマンジ』シリーズでおなじみ、“ロック様”ことドウェイン・ジョンソンは、たくましく屈強な体躯と、繊細で優しいハートを兼ね備える存在だ。自らの人となりに影響を及ぼした生育環境を米Varietyにて振り返っている。

「母と父の関係は爆発的で、火山のようでした」とジョンソンは語る。自身もプロレスラーとして名を馳せたジョンソンは、祖父から3代続くプロレスラーの家庭に生まれ、ノースカロライナからコネティカット州郊外まで、家族で国じゅうを転々とする思春期を過ごした。

「父は(プロレス産業が)開拓期のプロレスラーでした。100万ドルの契約なんてありません。ギリギリの暮らしをしていて、生き永らえるのに必死でした。母が家にいて、僕を育てているかたわら、父は依存症にも苦しんでいたし、キャリアと自分自身のことで精いっぱいでした。彼女は自分の夢を諦め、愛する男性を支えなくてはいけなかったんです。」

ジョンソンは母親について「彼女は自分に目を向けてほしかっただけなのに、そうしてもらえることはありませんでした」といい、「父が内なる悪魔と闘っている中、関係が衰退していくのを目の当たりにしながら育ちました」と語る。「彼らが喧嘩しているのを見ていたし、どんどん悪化していく喧嘩の様子も聞こえていました」。

複雑な家庭環境にあって、ジョンソンは母親の自殺未遂を目撃したこと、自身もうつ病と闘っていたことを過去にも語っている。アメリカンフットボール選手としての未来を絶たれ、どん底に陥った時期にはひたすら掃除をして、苦しみに打ち勝とうとした体験もつぶさに吐露していた。

その後プロレスラーに転向し、俳優としてもスターへと昇り詰めたジョンソン。2026年5月15日に日本公開となる『スマッシング・マシーン』では、伝説の格闘家マーク・ケアー役を演じ、すでに本国では高い評価を獲得している。

あわせて読みたい

インディペンデント系映画の気鋭ベニー・サフディ監督による本作は、ジョンソンが「この作品は中毒に苦しむ人々の道しるべになるかもしれない」と多くの友人を喪った経験をサフディに伝え、サフディもまた同様の葛藤を経てきたことを語り、互いの共通点を確かめるプロセスを経ている。

これまではリングで見せる豪快なパフォーマンスやキャラクターと同様、スクリーンでもタフガイ役を演じることが多かったジョンソン。しかし『スマッシング・マシーン』では、観客と共に自らの苦痛に向き合う機会に初めて対峙し、「キャリアを通じて最も解放感を感じた」という。

「大ヒット映画を作る時は、観客にいい気分にする責任が伴います。そして選択はキャラクターの好感度によって左右されるものです。でも今回は初めて、どのシーンであろうと、毎日、全てのショットにおいて、そんなことを一切考えなかったんです。」

シリーズ完結作となる『ジュマンジ』最新作の撮影現場では、これまで通りの陽気な姿も健在だ。一方で、痛みや苦しい過去を率直にシェアすることで、周囲を癒し、勇気づけることもできるジョンソンは、確実に新たなキャリアを踏み出している。

Source:Variety

Writer

アバター画像
Yuka ShingaiYuka Shingai

携帯向け音楽配信事業にて社内SE、マーケティング業務に従事した後、妊娠・出産を機にフリーライターに転向。 映画とお酒と化粧品が好き。日課のオンライン英会話でもしょっちゅう映画の話をしています。

Ranking

Daily

Weekly

Monthly