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『アベンジャーズ/エンドゲーム』キャプテン・アメリカの時系列問題、マーベルは「必ず解決する」 ─ クリス・エヴァンスが回答

クリス・エヴァンス
Photo by Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/14615990538/

マーベル・シネマティック・ユニバース11年間の集大成、映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』は大きな物語を完結させ、そしていくつもの謎を残した。そのうちのひとつが、スティーブ・ロジャース/キャプテン・アメリカの“時系列問題”である。このたび米国のコンベンション・イベント「ACE Comic Con」に登場したキャプテン・アメリカ役のクリス・エヴァンスは、この件に関するファンの疑問に応じた。

この記事には、映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』のネタバレが含まれています。

 

キャプテン・アメリカ、時系列問題は解決される?

『アベンジャーズ/エンドゲーム』において、キャプテン・アメリカはサノスとの戦いが終わった後、過去から集めてきたインフィニティ・ストーンをあるべき場所へと返しに行く。そして任務を終えた後、自身は過去でペギー・カーターと再会し、幸せな数十年間を過ごしてから、再び現代に戻ってきたのだ。しかし、ここにはタイムトラベルとパラレルワールドの謎が残されている。キャプテン・アメリカは純粋に過去に戻ったのか、それともエンシェント・ワンが述べたように、過去に戻ってから「新しい未来」を作り、パラレルワールドを生きていたのかということだ。

物語は、スティーブとペギーが二人でダンスをするシーンで締めくくられる。この場面について、ジョー・ルッソ監督は「どこか別の時間、別の場所での物語です」「この映画のタイムトラベルは、新しい現実を作り出すものです」と述べた。劇中でブルース・バナー/ハルクが説明しているように、過去へ戻っても未来は変わらない、というのが本作を支える理論のひとつなのだ。タイムトラベルの謎についてはこちらの記事を、キャプテン・アメリカに関するラストの展開についてはこちらの記事をご一読いただければ幸いである。

とはいえ、『エンドゲーム』のキャプテン・アメリカをめぐる“時系列問題”については、ルッソ監督と脚本家コンビの見解が一部分かれていることもあり、いまだ謎も多いまま。ファンから時系列の謎について尋ねられたクリス・エヴァンスは、困り顔を見せつつ、しかしはっきりとこう答えた。

「その…お答えになるかどうかはわかりません。弱いところなので、脚本家に聞いてほしいところなんです。時系列について、たくさん疑問が出てくることは理解していますよ。だけど僕がマーベルとの仕事で学んだことは、彼らは絶対に手を尽くして解決するということ。絶対にやりますよ。」

実際のところ、『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』は『エンドゲーム』の謎にいくつか取り組んでおり、ディズニーの映像配信サービス「Disney+」で発表されるロキの単独ドラマ「ロキ(原題:Loki)」も、同じく『エンドゲーム』で残された疑問に言及するものとみられる。キャプテン・アメリカについても、今後なんらかの形で触れられる可能性はあるだろう。

以前、英Empireのポッドキャストにて、ジョー監督は“年老いたスティーブはどうやって現代に戻ってきたのか?”という謎に言及し、「(答えは)いつか明かされるでしょう」と語ったことがあった。クリスのコメントといい、ジョー監督の示唆といい、これらが本当ならば、まだキャプテン・アメリカの物語は終わっていないことになる……。

ちなみに今回のイベントで、クリスから回答の助けを求められたウォーマシン役のドン・チードルは「スティーブはいくつもの場所にいて、時間はただまっすぐなものじゃない。タイムラインはいくつもあります」と即答した。やっぱりそういうことらしい。

映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』MovieNEXは2019年9月4日(水)発売。

『アベンジャーズ/エンドゲーム』公式サイト:https://marvel.disney.co.jp/movie/avengers-endgame.html

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Sources: ACE Comic Con, Comicbook.com

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。