クリス・ヘムズワース&マーク・ラファロ『アベンジャーズ/エンドゲーム』の結末知らない ─ 偽エンディングを撮影、「生き延びるのか死ぬのかも」

秘密主義を貫くことでおなじみ、マーベル・スタジオによる最新作『アベンジャーズ/エンドゲーム』では、出演者たちですら結末を知らされていないようだ。ソー役のクリス・ヘムズワース、ハルク役のマーク・ラファロがそれぞれ語った。
ソー役クリス・ヘムズワースの場合
米国の人気番組「エレンの部屋」に出演したヘムズワースは、いまだ完成した映画本編を観ていないことを明らかにしている。米国を皮切りに世界各国でのプレスツアーが開始されたばかりだが、「映画について教えて、と言われても何も言えないんです」と話した。
トークの中で、ヘムズワースは「みなさんと同じで、ひとりのファンのような気持ちです。自分が生き延びるのか死んでしまうのか、僕に何が起こるのかを観るのが楽しみですよ」とも語っている。劇中の展開については「ざっくりと知っている」そうだが、どのような結末を迎えるのかは知らされていないという。
出演者ですら結末を把握していないのは、本作が前作『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)と連続で撮影されるなど、複雑なスケジュールで製作されてきたためでもある。ヘムズワースによれば、2作品の撮影は重なっていた部分もあるほか、撮影中に脚本が書き直されることもあったとのこと。編集作業中の2019年1月まで、再撮影と追加撮影がたびたび行われていたのだ。ヘムズワースは、アンソニー&ジョー・ルッソ監督について「僕たちをきちんと見せてくれると信頼しています」と語った。
ところで、ヘムズワースは『エンドゲーム』をもってマーベル・シネマティック・ユニバースを卒業する意志を以前示していた。しかし今回のトークでは「前日譚や続編なんかを作るのかはわかりません。弟のロキは死ぬたびに復活していますしね」と述べている。「個人的に(『エンドゲーム』は今までで一番楽しかった。もっと出てほしいと言われたら嬉しいですよ」。
ハルク役マーク・ラファロの場合
一方、米E! Onlineの取材に登場したラファロも「(『エンドゲーム』で)何が起こるかは知りません」と語っている。「僕は5種類の結末を撮影しましたし、全編の脚本も読ませてもらってません。どうしてでしょうね」。
“There are other ways to win than just fighting.” Wise words from the #AvengersEndGame cast. 🤔🤔 #ERedCarpet pic.twitter.com/prrSD6yhUE
— E! Red Carpet (@redcarpet) 2019年4月9日
「どうしてでしょうね」ではない。これまでラファロは『インフィニティ・ウォー』の結末をうっかり喋ってしまったり、『マイティ・ソー バトルロイヤル』(2017)の冒頭音声をワールド・プレミアの会場から生中継してしまったりといったネタバレ問題行動が話題を呼んできたのだ。
取材に同席したキャプテン・アメリカ役のクリス・エヴァンスは「マークは本当に大変。(スタッフは)マークを騙さなきゃいけないんですよ」とコメント。ラファロが「なんで!」と抗議すると「信頼がゼロだから、まったく信用されてないからですよ。生理現象みたいに漏らすから」と応じた。ラファロが「オムツしろって感じ?」と返すと、エヴァンスは爆笑してラファロと握手を交わしている。
ちなみにラファロによれば、自分の読んだ脚本にはダミーのシーンが含まれており、そこではキャプテン・アメリカが結婚していたのだそう。……それは本当に言っても大丈夫なやつ?
映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』は2019年4月26日(金)全国ロードショー。
『アベンジャーズ/エンドゲーム』公式サイト:https://marvel.disney.co.jp/movie/avengers-endgame.html
Sources: The Ellen Show, E!