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『アベンジャーズ』ルッソ監督のディストピアSF映画、ミリー・ボビー・ブラウンが主演決定 ─ 「エレクトリック・ステイト」映画化、少女とロボットの旅路

ミリー・ボビー・ブラウン
Photo by Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/43676422752/

荒廃したアメリカの町を、少女とロボットが旅する。『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)のアンソニー&ジョー・ルッソ監督が手がけるディストピアSF映画『エレクトリック・ステイト(原題:The Electric State)』に、「ストレンジャー・シングス 未知の世界」(2016-)や『エノーラ・ホームズの事件簿』(2020)のミリー・ボビー・ブラウンが主演することがわかった。米Deadlineが報じている。

スウェーデンのアーティスト、シモン・ストーレンハーグの同名イラスト作品集(グラフィック社刊)の映画化となる本作については、第一報が2017年12月に伝えられたのち、具体的な続報が届いていなかった。このたび約3年ぶりとなる本格的な続報によって、ミリー・ボビー・ブラウンが主演を務めること、米ユニバーサル・ピクチャーズが配給権を獲得したことが判明している。

もともと本作の監督には『IT/イット』シリーズのアンディ・ムスキエティが就任予定で、ルッソ兄弟はプロデューサーを務める予定だった。しかし、アンディが次回作となるDC映画『ザ・フラッシュ(原題:The Flash)』に集中するため、ルッソ兄弟の監督兼任が決定。アンディと、プロデューサーのバルバラ・ムスキエティは今後もプロデューサーとして企画に残留する。

原作はドローン戦争で荒廃した1997年のアメリカを舞台に、少女ミシェルとロボット「スキップ」が旅する物語だが、映画版では未来に設定が置き換えられ、失踪した兄から届いたロボットとともに、ミリー演じる少女が兄を探して旅する展開になるとのこと。人間とロボットが共存する世界で、やがて大いなる陰謀が明らかになっていく。

脚本は『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014)から『アベンジャーズ/エンドゲーム』までルッソ兄弟とタッグを組んできたスティーヴン・マルクス&クリストファー・マクフィーリー。「ひとりの少女を描く、とてもヒューマンな物語」だと述べつつ、ルッソ兄弟との再タッグについては「彼らのテクノロジーに対する関心にぴったりのテーマで、ぴったりの題材だと思います」とコメントした。

企画は急ピッチで進行しているものの、ルッソ兄弟は次回作『The Gray Man(原題)』の撮影を2021年初頭に控えているほか、ミリーも「ストレンジャー・シングス」の撮影が予定されている。したがって撮影の開始時期は未定だが、関係者によれば、2021年末から2022年初頭にもスタートしたいとの意向だという。

ちなみに、本作はユニバーサルによる劇場公開が予定されている模様。これを受けて、ルッソ兄弟はコロナ禍を踏まえて「フィルムメーカーにとって、そして再び映画館で映画を体験したいと考えている世界中の観客にとって素晴らしい知らせ」だとコメントした。「ワクチンと同じく、これも映画館という市場が復活するポジティブな兆候です」。

こちらは2019年7月のプチ情報

Source: Deadline

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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