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アイアンマン、ブラック・ウィドウの死がニック・フューリーに与えた影響とは ─ 「シークレット・インベージョン」眼帯ナシの理由が判明

シークレット・インベージョン
(c) 2022 Marvel

『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)の出来事は、ニック・フューリーに思わぬ影響をもたらしていたらしい。米Vanity Fairにて、演じるサミュエル・L・ジャクソンが語った。

思えば、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)におけるニック・フューリーの不在期間はずいぶん長くなっている。1995年を舞台とした『キャプテン・マーベル』(2019)があったものの、現代の活躍は『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015)が最後。『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』(2019)では、地球上の活動をスクラル人のタロスに委ね、自らは宇宙にいることが明らかになっていた。

その背景にあるのは、『アベンジャーズ/エンドゲーム』でアイアンマン/トニー・スタークとブラック・ウィドウ/ナターシャ・ロマノフがこの世を去ったという悲しい事実だ。「(フューリーは)地球にはしばらく戻っていません。マリア・ヒルからのメッセージも無視しています」と話すサミュエルは、現在のフューリーが精神的なダメージを負っていることを認めている。

「ニック・フューリーにも挫折はあるということです。起きてしまったことに、彼は宇宙でなんとか対処しようとしています。そこが彼の居場所なんですね。アイアンマンの死、ブラック・ウィドウの死があって、彼は立ち去ってしまったようなところがあります。」

そんなフューリーは、「シークレット・インベージョン」で久々に地球へ戻ってくる。もっとも、これまでのフューリーと異なるのは、トレードマークである眼帯を外した姿が確認できるところ。むろん、その左目は治ったわけではない。「眼帯は強いニック・フューリーの一部。眼帯をしていないのは弱さの表れです」とサミュエルは語る。「彼は完全無欠の壊れない男ではありません」。

また、製作総指揮のジェイソン・シュワルツマンによると、今回のフューリーは「過去の罪に再び悩まされる」とのこと。「ニック・フューリーは正しいことをする時もありますが、いつも倫理的に正しい行いをするわけではありません。そして、それらすべてに予期せぬ結果がある。地球を守るために必要な行為にも代償が伴っていたのです」。

シークレット・インベージョン
(c) 2022 Marvel

本作「シークレット・インベージョン」は、スーパーヒーローがまったく登場しないMCU屈指の異色作。スクラル人が地球侵略を進める中、フューリーとタロスが危機を防ぐため動き出す物語で、地球人サイドではマリア・ヒルやジェームズ・“ローディ”・ローズ、エヴェレット・ロスらが活躍する。ローディもウォーマシンではなく、「政治の世界を生きる人物、大統領の右腕」として参戦するのだ。

マリア・ヒル役のコビー・スマルダーズも、「今回は人間が輝くマーベル作品。つやつやしたスパンデックスのスーツで戦う人は誰も出てこない」と強調する。「エイリアンはいるし、すさまじい格闘シーンもありますが、リアルな人間たちが話し合い、顔を合わせ、必要な情報を入手すべく現場で働く作品です」。

ドラマ「シークレット・インベージョン(原題)」は2023年、ディズニープラスにて独占配信

Source: Vanity Fair

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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