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『アベンジャーズ/エンドゲーム』ジェームズ・ガン、今回は創作面に関与せず ─ 『インフィニティ・ウォー』ではセリフや選曲を監修

ジェームズ・ガン
Photo by Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/28557194032/

映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』の創作面に、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズのジェームズ・ガン監督がほぼ関わっていないことがわかった。米Cinema Blendのインタビューにて、アンソニー&ジョー・ルッソ監督が明かしている。

この記事には、映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』のネタバレが含まれています。

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』より 写真:ゼータ イメージ

ルッソ兄弟「キャラクターを預かった」

マーベル・シネマティック・ユニバースの一角を担うガン監督は、前作『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)に続いて本作でもエグゼクティブ・プロデューサーとしてクレジットされている。しかし、前作でガーディアンズのセリフを監修し、登場シーンの選曲を手伝ったというガン監督は、本作の内容には基本的に携わっていないようだ。

「(ガン監督は)『エンドゲーム』に特に関わっていません。プロジェクトの近くにいなかったんです。彼はキャラクターに大きな敬意を抱いていますから、“大切に扱ってください”というように預けてくれました。作り手がみんなで協力するのがマーベルの良いところだと思います。僕たちも『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)でブラックパンサーを登場させて、ライアン・クーグラー(『ブラックパンサー』監督)に手渡しましたし、スパイダーマンはジョン・ワッツ(『スパイダーマン:ホームカミング』監督)に預けました。これが楽しいところですよ。」

2018年7月、ガン監督は過去の不適切発言を原因として『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.3(邦題未定、原題:Guardians of the Galaxy Vol.3)』から解雇され、その後2019年3月に復職している。しかし『エンドゲーム』の本撮影が行われていた2017年8月から2018年1月当時、ディズニーとガン監督の間に問題は発生していなかった。ガン監督が本作に関わらなかったのは、自身の新作である『Vol.3』の準備に着手していたためだろう。また、『インフィニティ・ウォー』でガーディアンズのメンバーがほぼ消滅し、本作ではロケットとネビュラに焦点が絞られたことも大きいのかもしれない。前作でガン監督の才が特に発揮されたのは、ガーディアンズのメンバーによる掛け合いだったのだ。

『インフィニティ・ウォー』ではこんなエピソードも

ジョー監督は、クリエイターがキャラクターを手渡し合っていくマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の方法論をリレーに例えている。

「(MCUには)非常に興味深い、監督たち自身の“声”がたくさん含まれています。全員がひとつのリレー競技に出ていて、みんなでバトンを渡し合い続けているんです。すぐに別の誰かがトラックを走ってくれて、時が来たらまたレースに戻る。全員がまったく違うトーンの持ち主で、ひとつのユニバースの、まるで異なった部分を担っているわけです。」

なおウォルト・ディズニー・スタジオのアラン・ホルン会長は、ガン監督を解雇した2018年7月に「ビジネス関係を解消した」と発表していた。したがって、ガン監督は『エンドゲーム』のエグゼクティブ・プロデューサーではあるものの、復職までの約8か月間は本作にも一切関与していないとみられる。

映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』は2019年4月26日(金)全国ロードショー

『アベンジャーズ/エンドゲーム』公式サイト:https://marvel.disney.co.jp/movie/avengers-endgame.html

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Source: CB

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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