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『アベンジャーズ/エンドゲーム』でアベンジャーズのオリジナルメンバー全員が死ぬはずだった? ─ ケヴィン・ファイギの初期案が辛すぎる

アベンジャーズ/エンドゲーム
©Walt Disney Studios / Supplied by LMK 写真:ゼータ イメージ

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)『アイマンマン』などでハッピー・ホーガンを演じたジョン・ファヴローが、『アベンジャーズ/エンドゲーム』のアンソニー&ジョー・ルッソ兄弟監督に、「アイアンマンを殺さないで」と懇願したとのエピソードが伝えられた。しかし最初は、もっと惨く、あり得ないほど衝撃的な展開が検討されていたようだ。

『エンドゲーム』サノスとの戦いでは、最終的にブラック・ウィドウ/ナターシャ・ロマノフとアイアンマン/トニー・スタークが帰らぬ人になった。その犠牲だけでもファンが相当なショックを受けたにもかかわらず、ポッドキャスト番組「Happy Sad Confused」に出演したジョー・ルッソによると、マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長は当初、アベンジャーズのオリジナルメンバー全員が命を落とす、壮絶な結末を考えていたのだという。

「実のところ、ケヴィンはオリジナルメンバー全員を死なせるアイデアを提案したことがありました。ですが僕たちは、その展開はあまりにも衝撃的すぎて、観客が受け止めきれないだろうと考えたんです。劇中で犠牲になる1人か2人のキャラクターを選べば、アクションがないシーンで観客に感情的なカルタシスを与え、その後に物語を続けることで、さらなる心の浄化が得られるかもしれないと思いました。」

ジョーによるとケヴィンは当初、『トイ・ストーリー3』のように「宇宙を救うために全員が火の中に飛び込むようなアイデア」を考えていたと言う。「この規模の作品にはストーリーテリングに意外性が必要だと思っていましたが、そこ(オリジナルメンバーが全員死ぬ)に至るまでの構成を、どうすればいいのかよく分からなかったんです」。

そのジョーの言葉に続けてアンソニーは、「それは初期のことで、まだ脚本も何もないような状態でした」と付け加えている。MCUのファンがアイアンマンの死で、どれほど動揺してショックを受けたかを考えると、監督は賢明な判断を下したと言えそうだ。

『エンドゲーム』ではソーやキャプテン・アメリカ、ホークアイ、ハルクといったオリジナルメンバーが生き残ったが、本作をもってキャプテン・アメリカを演じたクリス・エヴァンスがMCUを卒業。ホークアイも、ドラマ「ホークアイ」(2021)で“スーパーヒーローになりたいティーンエイジャー”ケイト・ビショップにバトンを受け渡し、世代交替が着々と進んでいる。もしも『エンドゲーム』で彼ら全員が死んでしまっていたら、その後のMCUにただならぬ影響を与えていたことだろう。

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Source:joshuahorowitz

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Hollywood

ロサンゼルスに11年在住していた海外エンタメ翻訳家/ライター。海外ドラマと洋画が大好き。趣味は海外旅行に料理と、読書とキャンプ。

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