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『アベンジャーズ/エンドゲーム』後の新章『エターナルズ』は「何万年にもわたる群像劇」か ─ マーベル社長、構想を明かす

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『アベンジャーズ/エンドゲーム』は、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の11年間に区切りをつける重要な一本だ。MCU作品を手がけるマーベル・スタジオはその後の展開を明かしておらず、正式発表は『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』以降になるとされている。

ところがマーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長は、すでに報道が先行している新作『エターナルズ(邦題未定、原題:Eternals)』について、このたび現在の構想を明らかにした。MCUの新章を切り開くといわれる謎に包まれた一作は、どうやらかつてないスケールで展開するストーリーになりそうだ。

何万年にもわたる群像劇、MCUに登場なるか

ケヴィン社長は米Colliderの取材で、『アベンジャーズ/エンドゲーム』および『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』以降、現時点で知名度の低いキャラクターを積極的に紹介していく意向であることを明かした。その中で、社長は『エターナルズ』についても言及したのである。

「多くの方々は聞いたことすらないキャラクターを紹介していきます。ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーや、『アベンジャーズ』(2012)を作る以前のアベンジャーズのように。そんなキャラクターがたくさんいますから。エターナルズもそのひとつですが、私たちは(エターナルズという)集団を紹介したい。『アベンジャーズ』で集団を築き上げていったのとは対照的に、最初から群像劇の映画を作りたいんです。」

コミックの巨匠ジャック・カービーが1976年に生んだ「エターナルズ」は、何百万年も前に地球を訪れた巨大な宇宙種族「セレスティアルズ」が人類への遺伝子実験で作り出した種族。エターナルズにはスーパーパワーとほぼ不死の肉体が与えられたが、時を同じくして邪悪な種族「ディヴィアンツ」も誕生。人類史の裏側にはエターナルズとディヴィアンツの存在があったという設定だ。

ケヴィン社長は映画版『エターナルズ』について、「作風は異なりますが、新しいグループを登場させるという点では『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』に近い」と語っている。また、これまでのMCUにはなかった時間的スケールの大きさもポイントとなりそうだ。

ジャック・カービーはエターナルズで、何万年にもわたる、巨大かつ非常に壮大な物語を描きました。私たちは、まだそういうことをしていないんです。ですから、『エンドゲーム』後にも(企画が)たくさんある中で、特に魅力を感じていますね。」

すなわち『エターナルズ』は、個別のヒーローたちがチームを組むのではなく、長い時間を股にかけた“ヒーローチーム”の物語になるということだろう。監督に就任したのは、『ザ・ライダー』(2017)がカンヌ映画祭監督週間でアート・シネマ・アワードを射止めたクロエ・ジャオ。映画界の新鋭をすぐさま抜擢するスピード感にも驚かされる。

ちなみにケヴィン社長は、『エンドゲーム』『ファー・フロム・ホーム』以降について「すべてが新しく、そしてユニークなものになる」と話している。ちなみにご安心いただきたいのは、同時に「(従来の)キャラクターは再び出てきます」とも語られていることだ。それにしても、これってほとんど正式発表と変わらないのでは…!?

映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』は2019年4月26日(金)全国ロードショー。『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』は2019年公開予定。

『アベンジャーズ/エンドゲーム』公式サイト:https://marvel.disney.co.jp/movie/avengers-endgame.html
『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』公式サイト:http://www.spiderman-movie.jp/

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Source: Collider

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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