『エターナルズ』エイジャック役サルマ・ハエック、スーツを着た瞬間に「顔がぐしゃぐしゃになる」ほど泣いた

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の新作映画『エターナルズ』でキャリア初のスーパーヒーロー役を演じたエイジャック役のサルマ・ハエックは、衣装を着用した瞬間に感極まり涙してしまったという。ハエックは米Despierta Americaとのインタビューで当時の感動を思い起こしている。
ハリウッドで引っ張りだこのハエックは、今でこそアメリカの市民権を獲得しているが、メキシコ出身の俳優。20代前半で英語が話せないまま渡米し、活動の拠点をハリウッドに移した。1995年、ロバート・ロドリゲス監督の『デスペラード』でヒロイン役を演じて一躍名を知られるようになったハエックは、着々とキャリアを築いていった。
しかし、そんな彼女には、これまでのキャリアで叶えられなかった夢があったのだとか。『エターナルズ』の制作現場で初めて衣装を着用した瞬間を思い起こし、ハエックは「涙が溢れ出ましたよ」と語る。「メロドラマではないですが、涙が出てきて、私も“何が起きているんだ”って感じで」。ハエックは、少女時代からスーパーヒーローになることを夢見てきたのだ。
「(涙で)ぐしゃぐしゃになった自分の顔を覚えています。スーパーヒーローのスーツを着てぐしゃぐしゃになった自分の顔を。まるで、大きな夢を持つために勇気を出さなければいけなかった小さな女の子のようで。そんな女の子の顔がたくさん思い浮かびました。それでこう思ったんです。私一人だけのものではない道が開かれたんだ、ということに。(ヒーロー)スーツに身にまとうことは、ラテン系の人全員が待ち望んでいた瞬間だと思います。」
MCU入りの感動をシェアしたハエックだが、今後もヒーローを演じることになるかもしれない。『エターナルズ』出演時、「複数作の映画への契約をした」と自ら明かしていたのだ。さらにハエック、同じくラテン系であるガモーラ役のゾーイ・サルダナとの「ラティーナ・スーパーヒーロー」タッグを望むなど、再演にも前向きなようだ。
ラテン系といえば、今後のMCUでは初のハロウィンスペシャルとして企画されており、主人公のヒーローにメキシコ出身の俳優、ガエル・ガルシア・ベルナルが起用されている。“私一人だけのものではない道が開かれた”と語っていたハエックの思いがさっそく形になりつつある。
Source: Despierta America(訳参照:Buzzfeed)