『エターナルズ』MCU別作品とのクロスオーバーは「おそらくない」 ─ しかしフェイズ4の今後に大きな影響、マーベル幹部が語る

『アベンジャーズ』シリーズで知られるマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)作品は、いまや“クロスオーバー”がお約束となった。別の作品に登場するキャラクターが、要所でサプライズ的に登場するというものだ。
最新作『エターナルズ』は、7000年ものあいだ人類を見守り、文明の進化を陰で支えてきた10人の守護者たち“エターナルズ”の物語。すべてを超越した存在ながら、現在ではそれぞれが世界各地で静かに暮らしているという設定だ。さて、本作にもクロスオーバーの可能性はあるのか? 米Comicbook.comにて、プロデューサーでマーベル・スタジオ幹部のネイト・ムーア氏は否定的な見方を示した。
「(クロスオーバーは)おそらくないでしょう。この作品は『ドクター・ストレンジ』(2016)や『ブラックパンサー』(2018)にどこか似ているところがあると思います。(2つの作品には)まず、自立したユニバースになりうるほどの十分な物語がありました。確かに、後からどのようにクロスオーバーさせるかというアイデアはあります。ただし今回は、10人のキャラクターにデーン・ウィットマン、さらにセレスティアルズにディヴィアンツと、扱うべき存在がたくさんいたのです。」

ムーア氏が言及した「セレスティアルズ」とは、人類への遺伝子実験によってエターナルズを生んだ宇宙種族。かたや「ディヴィアンツ」とは、エターナルズが人類に干渉することが許される唯一の条件である怪物のことだ。また、キット・ハリントン演じるデーン・ウィットマンは、コミックではヒーロー“ブラックナイト”に変貌する人物。今回の映画ではブラックナイトにはならないというが、将来的に描かれる計画もあるとのこと。これらに加えて10人のエターナルズが主役を張るのだから、作品の情報量は並大抵のものではなさそうだ。
ただしそれだけに、たとえクロスオーバーがなくとも、『エターナルズ』がMCUにもたらす影響は大きくなりそうだ。ムーア氏は「あらゆる意味で影響を与えます。驚くべき、しかし興味深い形で」と力を込める。「エターナルズやセレスティアルズ、ディヴィアンツを扱うことの影響は、この映画を超えて広がっていきます。フェイズ4を貫く骨格にどう関わるかというアイデアはありますし、常に発明の余地もあるのです」。
マーベル映画『エターナルズ』は2021年11月5日(金)全国公開。
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Source: Comicbook.com