2015年版『ファンタスティック・フォー』ジェイミー・ベル&ケイト・マーラ、MCU版が「すごく楽しみ」 ─ 再登場の可能性は否定

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)版『ファンタスティック・フォー(原題)』の撮影開始が、いよいよ2024年7月末に迫っている。マーベルを代表するスーパーヒーロー・チームが満を持してMCUに合流するとあって、出演者には非常に豪華な顔ぶれが揃った。
「すごく楽しみですね、素晴らしいキャストだと思います」。こう期待を口にしたのは、旧20世紀フォックスによる2015年版『ファンタスティック・フォー』でインビジブル・ウーマン/スー・ストーム役を演じたケイト・マーラだ。米Varietyの取材に対し、同作でザ・シング/ベン・グリム役を演じたジェイミー・ベルとともに、来たるMCU版への期待を語っている。
MCU版『ファンタスティック・フォー』の出演者は、ミスター・ファンタスティック/リード・リチャーズ役でペドロ・パスカル、インビジブル・ウーマン/スー・ストーム役でヴァネッサ・カービー、ヒューマン・トーチ/ジョニー・ストーム役でジョセフ・クイン、ザ・シング/ベン・グリム役でエボン・モス=バクラック。シルバーサーファー役をジュリア・ガーナー、ギャラクタス役をラルフ・アイネソンが演じるほか、ジョン・マルコヴィッチ、ポール・ウォルター・ハウザー、ナターシャ・リオンも出演する。
このMCU版を「リブート」と呼ぶことに、ジョークを交えつつ抵抗感を示したのがベルだ。「リブートという感じがしないんですよ。だって、“リブート”するためにはそれ以前の作品がなければいけない。しかし残念ながら、僕らの映画は特定のカノン(正史)に存在しません。あると言えばあるけれど、あまり良いカノンじゃなかった」。
2人が出演した2015年版『ファンタスティック・フォー』は、大きな期待を寄せられながらも興行的・批評的に惨敗を喫し、その背景にはジョシュ・トランク監督と脚本家・スタジオの間に対立があったことも知られている。2020年のインタビューで、トランクは「今から思えば降板すべきだった」とさえ口にしたのだ。
ともかく、20世紀フォックス時代の『ファンタスティック・フォー』に出演したキャストたちはMCU版に肯定的だ。2000年代の2部作でインビジブル・ウーマン/スー・ストーム役を演じたジェシカ・アルバも「(出演の)チャンスがあれば飛びつく」と発言。しかしながら、ベル&マーラは再登場の可能性を笑って否定した。ベルいわく、「僕らがマルチバースを通り抜けようとしているのに気づいたら、彼らはすぐに扉を閉めますよ」。
映画『ファンタスティック・フォー(原題)』は2025年7月25日に米国公開予定。物語の舞台は1960年代のニューヨークだが、マルチバースの可能性も示唆されている。
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Source: Variety