『ワイルド・スピード』第9作、復活のハンは「不可欠な存在」とヴィン・ディーゼル ─ テーマは「ファミリーを諦めるな」

世界的人気を誇るカーアクション映画『ワイルド・スピード』シリーズ最新作『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』では、第3作『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』(2006)で死亡したと思われていたハン(サン・カン)が再び姿を見せる。この奇跡とも言うべき復活劇を目の当たりにすべく、全『ワイスピ』ファンが2021年5月の公開を待ち望んでいることだろう。
そんなハンの復活について、シリーズの主人公ドムことドミニク・トレットを演じるヴィン・ディーゼルが口を開いた。米Entertainment Weeklyが行ったインタビューでのことだ。ハン再登場の真相を訊かれたディーゼルは、その具体的な経緯に関する発言は避けながらも「このフランチャイズには不可欠な存在」と、ハンに対する愛を語り始めた。
「覚えているでしょうか、ハンはドム・トレットが不在だった数年間を知っていますし、ドムと一緒にメキシコでひと仕事をしました。そして、ドムがどこにいるのかも彼だけが知っていた。ドムが『TOKYO DRIFT』で戻ってきた時も、多くの意味で橋渡しとなってくれました。ハンというキャラクターには、とても特別で不思議な何かがあるんです。映画を観れば皆さんも感じますよ。」
ハンの復活が伝えられたのは、2020年2月。それまで、シリーズにおけるハンの扱いに疑問を持ったファンが掲げた「#JusticeForHan(ハンに正義を)」にて、復活が訴えられ続けていた。また、監督のジャスティン・リンもこうした活動を展開するファンの思いを汲んだ上で、ハンの復帰について「決して軽く考えてはいません」と言及。演じるサン・カンは、ハン復帰の理由がシリーズの一貫したテーマである“ファミリー”に紐付いていると伝えていた。
このたび口を開いたディーゼルも、サン・カンと同一のキーワードを引き合いに出している。ハンの復帰の「根底には、“ファミリーに背を向けるな”という(テーマ)だけでなく、“ファミリーを諦めるな”というテーマへの証明もあるんです」とディーゼル。「内容は知らなくても、“ファミリーを諦めるな”というのが本作のテーマです」と改めて強調した。
本シリーズは、全11作で完結することが判明済み。『ジェットブレイク』で第6作『ワイルド・スピード EURO MISSION』(2013)以来の復帰を飾るリン監督が第10&11作に続投する見込みであるほか、シリーズ完結に向けて『ワイスピ』ファミリーが揃って登場する予定だ。その中にはハンの名前も含まれており、『ジェットブレイク』以降の動向に注目が集められることになるだろう。
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Source: Entertainment Weekly