『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』新映像 ─ ヴィン・ディーゼル「また皆が集まる時」、劇場上映の重要性を訴える

2021年6月25日に海外での封切りを迎える『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』より、新映像が公開された。映像を通して、主演・製作を兼任するヴィン・ディーゼルが劇場上映の重要性を語りかけている。
本作は、コロナ禍の影響により映画館業界が苦境に立たされ続ける状況のなかでも、最初から一貫して劇場公開を目指して制作されてきた数少ないハリウッド作品のひとつ。公開された映像では、ダッジ・チャレンジャーSRTから降りてきたヴィン・ディーゼルが、画面越しの視聴者に劇場上映の重要性を訴えかける。
「私たちがよく一緒に集まっていた路上から人が消えて、静かになってからしばらく経ちます。私たちは試練の年を過ごしてきました。そして、新たな一日への期待を夢見てきました。100年以上の間、新たな場所に逃避して楽しめる場所がひとつだけありました。映画です。明かりが消え、プロジェクターが動き出す瞬間は格別です。」
ヴィンの言葉の後には、『ジェットブレイク』の劇中映像が続く。シリーズが魅了してきたド迫力のカーアクションは最新作でも健在だ。ジェットエンジン搭載車も登場するなど、『ワイスピ』の親境地すら感じさせられる。
「長い間とどまってきた場所から、また皆が集まる時です。愛や歓喜のため、あなた方に信じてもらう準備が整いました」と劇中映像に重ねられるヴィンのナレーション。映像の最後には、微笑みながら「すぐ会いましょう」とヴィンが語りかけている。
コロナ禍により、劇場上映の代替手段としてストリーミング配信での公開が増加傾向にあるハリウッド。これに拍車をかけるように、これまで映画ファンにとっての憩いの場であった老舗映画館が次々と閉鎖に追い込まれるという悲しい事実もある。このたびの映像は、そんな映画館業界の縮小や衰退を悲しむファンを活気づける有意義なメッセージとなったはずだ。
『ジェットブレイク』には、ヴィン・ディーゼルらお馴染みのファミリー・メンバーのほか『TOKYO DRIFT』からショーン・ボズウェル役のルーカス・ブラックとアール役ジェイソン・トビン、トゥインキー役バウ・ワウが再登場。ほか、ミセス・ショウ役のヘレン・ミレンとサイファー役のシャーリーズ・セロンが前作『ワイルド・スピード ICE BREAK』から続投する。
シリーズ初参戦組としては、ドムの幼少期役でヴィン・ディーゼルの息子ヴィンセント・シンクレア、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズなどのマイケル・ルーカー、「アニマル・キングダム」(2016-2019)のフィン・コール、「Giri/Haji」(2019)のアンナ・サワイ、『シュガーベイビー』(2018)のヴィニー・ベネットが名を連ねている。
監督は、第6作『ワイルド・スピード EURO MISSION』(2013)ぶりにシリーズに帰ってくるジャスティン・リン。脚本は、『KIN/キン』(2018)などのダニエル・ケイシーが執筆する。
映画『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』は、2021年8月6日全国公開予定。
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