『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』に復帰の『TOKYO DRIFT』俳優、自分のキャラクターを覚えていなかった

『ワイスピ』最新作『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』には、シリーズのファンにとって胸アツな3人が帰ってきた。東京が舞台となった第3作『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』(2006)に登場したショーン、トゥインキー、アールだ。時系列では『ワイルド・スピード EURO MISSION』(2013)の後だった『TOKYO DRIFT』からは実に15年ぶりの再登場とあり、高校生役だった俳優たちもずいぶんと大人びた。
『ワイスピ』は第4作以降、ドムやブライアンらの物語に再びシフトし、第8作『ワイルド・スピード ICE BREAK』(2017)まで続いてきたが、いよいよ『ジェットブレイク』でシリーズのスピンオフ的立ち位置であった『TOKYO DRIFT』と再接続を果たした。もっとも、15年間という空白期間は復帰するキャストには長すぎたようで、なかには演じたキャラクターを覚えていなかった人もいたようだ。
その人物が、アール役を再演したジェイソン・トビンだ。正直なところ、このアールというキャラクターに愛着を感じている、もしくは感じていた方は少ないのではないかと思う。『TOKYO DRIFT』で、アールは主人公ショーンの“いち友人”として登場。テクノロジーに強い一面も見せ、ショーンのドリフト練習にも付き合っていたが、そこまで目立つキャラクターではなかった。
米Los Angeles Timesでは、アール役を再演したジェイソン・トビンが、ジャスティン・リン監督からオファーされた時に自分が取った“ファースト・リアクション”を明かしている。「アールって誰ぇ!?(who the f— is Earl!?)」。これが、トビンの口からとっさに出た言葉だったという。
「『TOKYO DRIFT』から『ジェットブレイク』までは14年間の空白があって、その間に僕も俳優としての浮き沈みを経験しました。夢からはものすごく遠いところにいると感じていた時期もあって。まさかこのフランチャイズに戻れるなんて、一度も考えたことはなかったですよ。」
予期せぬオファーに驚いたトビンだったが、復帰への道を作ってくれたのは間違いなくジャスティン・リン監督だ。トビンとリン監督は、2002年公開の『Better Luck Tomorrow(原題)』で初タッグ。『TOKYO DRIFT』を経て、ふたりは2019年にブルース・リー原案のドラマ「ウォリアー」で再び仕事を共にするなど、その関係は現在まで続いているのだ。
『ジェットブレイク』では出番も増え、なんとロケットエンジニアとして活躍しているアール。ドムたちのミッションに必要不可欠な役割を担った。ショーン、トゥインキーとあわせて、これからの活躍にも期待したいところだが、演じたトビンは迎え入れてくれた『ワイスピ』ファミリーに感謝を伝えている。
「予告編が公開された時、僕は驚きました。僕を覚えてくれていたファンがどれだけ多かったかということに。いろんな人にメッセージもいただいて。僕のキャラクターがこういう人たちにとってどれだけ大切だったかに初めて気付かされました。」
▼『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』 の記事
『ワイルド・スピード』スタントマン転落事故、製作陣に1.5億円の罰金 ─ 命綱外れ8メートルの高さから落下、脳損傷患う 第9作『ジェットブレイク』の撮影中 『ワイルド・スピード/ジェットブレイク』宇宙突入シーンをレビューした元宇宙飛行士、逆に激甘コメント「まぁ良いでしょう」 「ものすごい速さだったんですね」 『ワイスピ』ジョン・シナ参戦の告知、「なんじゃこりゃ」状態だった ─ 動画を見返すと本当に「なんじゃこりゃ」の顔をしている そう言われて見るとメチャクチャおもろい 【解説】『ワイスピ』ヴィン・ディーゼル VS ドウェイン・ジョンソンはなぜ不仲に?確執の歴史まとめ 仲良くしてほしい 『ワイルド・スピード/ファイヤーブースト』ブライアンはどう登場? 監督が示唆 「ブライアンは生きている」
Source: Los Angeles Times