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【レビュー】「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」第1話、『アベンジャーズ/エンドゲーム』その後を明かす映画級スーパーヒーロー作品に

ファルコン&ウィンター・ソルジャー
© 2021 Marvel

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)が放つドラマシリーズ第2弾、「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」第1話が、2021年3月19日よりついにDisney+(ディズニープラス)にて配信となる。

『アベンジャーズ』のファルコン/サム・ウィルソンとウィンター・ソルジャー/バッキー・バーンズを描くアクション・スリラー大作。マーベル・ファンにとって、「ワンダヴィジョン」に引き続き興奮の日々が続きそうだ。第1話の配信開始に先駆け、THE RIVERでは先行レビューをお届け。期待以上の第1話について、ネタバレなしでお伝えする。

この記事では「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」第1話についてご紹介しています。ネタバレ内容はございませんが、レビューという性質上、気になる方はご留意ください。

マーベルのアクションが帰ってきた!映画並スケールでド迫力

「ワンダヴィジョン」はテレビドラマ(厳密には配信ドラマ)のフォーマットを活かし、テレビドラマにしか出来ない表現でファンを惹きつけた。「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」は、これと全く異なるアプローチだ。明らかにテレビドラマのスケールではない。映画そのものだ。ファンは、できるだけ大きな画面、できるだけ優れたスピーカーやヘッドフォンを用意したほうが良いだろう。

派手なアクションは控えめだった「ワンダヴィジョン」に比べて、本作は開幕から大スケールのアクションを展開する。これぞスーパーヒーロー作品、そしてスーパーヒーロー作品といえば、MCUが至高だということを、ファンは2019年ぶりに思い出すはずだ。

共にキャプテン・アメリカのサイドキックであったファルコンウィンター・ソルジャーだが、特にファルコンの進化ぶりには一驚する。新たなウイングスーツは大幅なアップデートが施されていて、ナノテク前のアイアンマン・スーツにほぼ匹敵すると思わせるほど。ナターシャが嫌った相棒ガジェットのレッドウイングもさらに頼もしくなっている。

何よりも、この最新スーツを使いこなすサム・ウィルソンが戦闘中にまとっているオーラは、明らかにネクスト・レベルに到達している。本作では彼がキャプテン・アメリカの盾と役割を継承していく物語が描かれるということだから、今後の戦闘におけるファルコンはアイアンマンとキャプテン・アメリカのふたり分に近い存在に昇華してくのだと期待させられる。

『エンドゲーム』の戦いを終えたバッキーは、『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014)や『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)で描かれたトラウマに苛まれており、彼の暗い部分が再び掘り下げられる。バッキーとサムらキャラクターが、自分自身と周囲、社会に向き合う人間ドラマが、丹念に、そして興味深く描かれそうだ。なにせ本作は全話あわせておよそ4時間半のドラマシリーズなのだから、楽しみがたっぷりとある(第1話を見る限り、その全てのシーンが映画的だ)。※「ファルコン&ウィンター・ソルジャーは1話あたり40〜50分の全6話構成

ファルコン&ウィンター・ソルジャー
© 2021 Marvel

『アベンジャーズ/エンドゲーム』その後、世界はどう変わったのか

タイムラインは『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)から約半年後。劇中では、『エンドゲーム』との連続性が強調される。心閉ざしたワンダの目線(「ワンダヴィジョン」)、あくまでもまだ学生のピーター・パーカーの目線(『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』)から”その後の世界”を描いたシリーズ前作に対して、本作ではもう少し社会的に世界を見つめている。世界は分断され、ネットでは陰謀論も囁かれていること。”指パッチン”で世界の半数が消えていた5年間のほうが良い世の中だったと信じる人々がいること。空白の期間のせいで、経済的に苦労する人がいること……。コロナ禍の我々の世界がそうであるように、指パッチンを経たMCUの世界にも、大きな社会的影響が現れている。そして、キャプテン・アメリカのようなヒーローがいなくなった世界の混乱に乗じて、新たな犯罪組織も台頭している。

少々トリッキー(そこが良いところ)だった「ワンダヴィジョン」に続く「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」第1話は、ダイナミックなアクションと、悩めるヒーローたちの描き込みが楽しめる、MCUの醍醐味たっぷりのエピソードだ。我々は、『エンドゲーム』後の世の中の動きを、いよいよ本格的に知らされることになる。ファンは間違いなく観るべきだ。

ファルコン&ウィンター・ソルジャー
© 2021 Marvel

ちなみにオススメしたいのは、Disney+で配信中の「マーベル・スタジオ 知られざる秘密」で「ファルコン」(7分)「ウィンター・ソルジャー」(8分)「シャロン・カーター」(5分)「バロン・ジモ」(5分)を観ておくこと。それぞれのキャラクター目線で過去作をきれいにまとめたダイジェストで、ドラマの準備として最適だ。第1話視聴の前に少しだけ時間をとって観ておくと、よりドラマに没入できるだろう。

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THE RIVER編集部THE RIVER

THE RIVER編集部スタッフが選りすぐりの情報をお届けします。お問い合わせは info@theriver.jp まで。

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