『ファンタスティック・ビースト』なぜ5部作になった?続編は2年スパンで公開

“ハリー・ポッター魔法ワールド”の最新作として、現在最も注目を集める大作映画シリーズのひとつとなった『ファンタスティック・ビースト』シリーズは、全部で5部作の構成となっている。2018年11月23日より大ヒット公開のシリーズ第2作『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』では、シリーズ第1作『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』のニューヨークから舞台を移し、パリで物語を展開させた。(既に明かされている情報としては、5作全てが別の街を舞台にするというから楽しみだ。)
実は『ファンタビ』は、当初こそ3部作での完結を予定していたものの、ある時点から現在の5部作構成に変更となっている。なぜ2作分も延長するに至ったのだろう?「すべては彼女(J.K.ローリング)の頭の中で生まれる」と言う本作プロデューサーのデヴィッド・ハイマンによれば、作品数の拡大は「もっと稼げそうだから」といったような理由ではないようだ。米Colliderのインタビューに語った。
「彼女は最初に、3作分の映画として始めました。この物語は、3作かけて語りたいと考えられたからです。それから深く掘り下げていって…。3作にすると言っていた当初、まだ何も書いてなかったんですよ。それで1作目を書いてみて、それから2作目を書いていた時…、実際はその前になるんですけど、1作目を進めていた時から仰ってたんですよね。これはもっと書けそうだと。”どうやったら3作に絞れるだろう”と模索されていましたね。」
「おそらく彼女は、手堅いポイントが分かっているんだと思います。映画として手堅いということじゃなくて、構成上の話」と続けるデヴィッドによれば、J.K.ローリングは『ファンタビ』シリーズにおいて「すごい瞬間(the big moments)」を用意しているのだという。「彼女は終わりどころも知っているし、始まりも知っている。頭の中に、ブロックが沢山あるんです。膨らませていくうち、思ってたより書けること沢山あることに気付いたということです。」
今後数年間、世界中のファンは『ファンタビ』の続編を渇望する長き日々を過ごすことになる。(不幸と言うべきか、『ハリー・ポッター』との違いは原作本が存在しないところだ。)物語がどうなっていくのかは、出演するキャストでさえ知らない。この度のインタビューでは、『ファンタビ』シリーズは今後およそ2年スパンで公開されること、次回作となる3作目はざっくり言って2019年の夏頃より撮影することも語られている。
第2作『黒い魔法使いの誕生』に続くシリーズ第3作は2020年11月米国公開。第1作が2016年の11月に公開されていたことを鑑みても、「2年おきの11月」に公開されると見積もることができよう。つまり、第4作は2022年の11月頃、そして最後の第5作は2024年11月頃に観られると予想できる。現時点からはあと6年、『ファンタビ』はまだまだ楽しませてくれそうだ。
なお、”ハリー・ポッター魔法ワールド”第1作である『ハリー・ポッターと賢者の石』は2001年公開だったので、『ファンタスティック・ビースト』最終作まで実に23年がかりということになる。醒めない魔法とは世代を超えるものなのだ。
映画『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』は2018年11月23日(金・祝)より大ヒット公開中。
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『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』公式サイト:http://wwws.warnerbros.co.jp/fantasticbeasts/
Source:Collider