ジョージ・ルーカス『ローグ・ワン』を絶賛!しかし撮影現場では笑えないジョークでプレッシャーをかけていた模様
映画『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』をジョージ・ルーカスが絶賛した。ジョージ・ルーカスといえば、「スター・ウォーズ」の第1作である『エピソード4/新たなる希望』を脚本・監督し、その後もクラシック3部作・プリクエル3部作に一貫して携わった“スター・ウォーズの生みの親”である。
ルーカスは何を語ったのか
『ローグ・ワン』のギャレス・エドワーズ監督は、先日行われたプレス・カンファレンスで、作品を観た後のルーカスと電話で話したことを明かしている。
「2日前、ジョージに映画を観てもらった。昨日電話で彼と話したんだ。言われたことを変に解釈したくはないけど、はっきり言って今なら思い残すことなく死ねるよ。彼は映画をとても気に入ってくれた。本当にうれしかったよ。正直に言うし、誰にも気を悪くしないでほしいけど、ジョージの感想が僕には一番大切な批評だったんだ。皆さんも大切だけど、でも彼は…神様みたいな人だろ(笑)」
またギャレス監督は、ルーカスと話すことになった経緯をこう表現している。
「僕らは取材の途中だった。インタビューの合間に、突然スタッフが“休憩しましょう”って言うんだよ。僕が“大丈夫だよ”って答えても、“いや、休憩しましょう”ってさ。それで部屋に入ったら、“ジョージがあなたと話したがってる”って言って電話をかけるんだ。僕は“うわあああああ”って感じだったよ。話の中身は墓場まで持っていく。本当に名誉なことだ。彼の感想は僕の宝物だよ」
すでに『ローグ・ワン』は冒頭28分間の試写が行われており、参加者から絶賛の感想が続出している。それに加えてルーカスも『ローグ・ワン』を気に入ったということで、期待はより高まるというものだ。もっとも一部のファンからは、「プリクエルを面白がってるルーカスが褒めてて心配になった」という声もあるが……。
ルーカス、撮影現場にも訪問していた
以前『ローグ・ワン』の撮影現場を訪問したルーカスは、ギャレス監督にジョークを飛ばすなど、のびのびと過ごしていたらしい。問題は、それが笑えないどころか監督にプレッシャーを与えるようなものだったことだ。
「台無しにするなよ、って言われたな」
繰り返すがこれはジョークである(らしい)。想像しただけで背筋も凍る一言だが、現場でのルーカスとのコミュニケーションを振り返って、ギャレス監督はこう話している。
「世の中には、実現しなさそうで実現しうることがふたつあるんだ。第2位は、ジョージ・ルーカスに自分の『スター・ウォーズ』を見せなきゃいけないこと。ヤバいだろ。でも第1位は、自分がジョージ・ルーカスで、誰かの『スター・ウォーズ』を見せられることだよ。僕には彼の気持ちがわかった。彼はすごく親切だったよ」
Edwards and Lucas on the #RogueOne set pic.twitter.com/52YU0QxPOf
— Star Wars Junkman (@StarWarsJunk) July 15, 2016
ちなみに監督によると、ルーカスはもうひとつ、こんな冗談も口にしていたという。
「いかに僕たちがもっとコンピュータを使うべきか、って冗談をたくさん言ってた。(実物を)たくさん作るんじゃなくてね。そのアドバイスは聞かないで、できるだけカメラに収まるように撮影したよ」
かつてルーカスが手がけたプリクエル3部作は、ダイナミックにCGを使いすぎてファンの賛否が分かれていた。この冗談はそんな経緯を踏まえたものなのか、それとも……。
ちなみにJ.J.エイブラムスが監督した『フォースの覚醒』につづき、『ローグ・ワン』でも実物志向の撮影が行われたようだ。ドニー・イェンですら撮影現場の物量に驚いた、その作り込みには要注目である。
映画『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』は12月16日公開予定。
sources: http://www.slashfilm.com/rogue-one-press-conference/2/
http://comicbook.com/2016/12/01/george-lucas-poked-fun-at-himself-when-he-visited-rogue-one-a-st/
Eyecatch Image: http://www.huffingtonpost.com/2014/06/24/george-lucas-museum_n_5527335.html (AP Photo/Chris Pizzello)(remixed by THE RIVER)