マーベル「ゴーストライダー」Hulu単独ドラマでリブート、 「エージェント・オブ・シールド」ガブリエル・ルナが続投 ─ 「ヘルストローム」も映像化へ

米マーベル・テレビジョンとHuluは、新作ドラマシリーズ「マーベル ゴーストライダー(邦題未定、原題:Marvel’s Ghost Rider)」と「マーベル ヘルストローム(邦題未定、原題:Marvel’s Helstrom)」を2020年に米国で配信することを発表した(編注:“Helstrom”には「ヘルストローム」のほか「ヘルストーム」「ヘルストロム」など複数のカナ表記がある)。
「ゴーストライダー」単独ドラマでリブートへ
骸骨の頭部をもち、地獄の業火(ヘルファイアー)を身にまとうゴーストライダーは、日本でも強い人気を誇るヒーローで、2007年・2013年にはニコラス・ケイジ主演で映画版も製作された。「エージェント・オブ・シールド」シーズン4(2016-2017)では、コミックの“4代目”にあたるロビー・レイエスが登場。久々の映像化で存在感を示した。
このたび発表された「マーベル ゴーストライダー」は、「エージェント・オブ・シールド」に登場したロビー・レイエスを主人公とする単独シリーズで、主演俳優としてガブリエル・ルナが続投。テキサスとメキシコの国境に住み、ゴーストライダーとして善き者のための復讐に取り組みつつ、自らの能力と葛藤するキャラクターとして描かれる。ただし米Varietyによれば、本作のロビー・レイエス/ゴーストライダーは「エージェント・オブ・シールド」とは一切関係ない、まったく新しい人物となるとのこと。すなわちキャラクターと俳優は引き継ぐものの、単独ドラマとしてのリブートとなる。

ショーランナーとエグゼクティブ・プロデューサーを務めるのは、ドラマ「スニーキー・ピート」シーズン2(2018)や「Empire 成功の代償」シーズン2(2015-2016)などを手がけたイングリッド・エスカジェダ。同じくエグゼクティブ・プロデューサーとして、「エージェント・オブ・シールド」のポール・ズビゼウスキーと、マーベル・テレビジョンのジェフ・ローブが参加する。
「ヘルストローム」新解釈でドラマ化
同じくマーベル・テレビジョンとHuluが製作する「マーベル ヘルストローム」は、謎の連続殺人鬼を親とする兄妹、ダイモン&アナ・ヘルストロームを主人公とするシリーズ。二人はお互いの人間性とスキルを駆使しながら、複雑な関係性のなかで人々の暗部を探っていくことになるという。
コミックに登場するダイモン・ヘルストロームは、サタンと人間の女性の間に生まれた息子という設定で、「サン・オブ・サタン」として悪魔の能力を操り、現世と地獄を行き来して活躍するダークヒーローだ(ヴィランとして描かれることも少なくない)。サターナという妹も存在しており、発表されたドラマ版ではダイモン&サターナの設定を一新し、「ダイモン&アナ」として映像化するものとみられる。なお、コミックの「ヘルストローム」は“Hellstrom”というスペルだが、こちらは“Helstrom”だ。
エグゼクティブ・プロデューサー兼ショーランナーは、「ゴーストライダー」にも参加しているポール・ズビゼウスキー。「マーベルは温かさやユーモア、アクションで知られていますが、今回はそこに恐怖を加えたい」と述べて、ドラマの世界で新境地を開拓する意欲を示している。
マーベルとHuluは、すでに「マーベル ランナウェイズ」を2017年から製作・配信しており、2019年5月現在はシーズン3の制作中。両社のプロジェクトとして、「ゴーストライダー」「ヘルストローム」は第2・第3のシリーズとなる。これらの作品はマーベル・シネマティック・ユニバースの一角を占めることになるが、従来の傾向を鑑みれば、映画とのクロスオーバーではなく、これらの作品がいかに交わるかが見どころだろう。「ゴーストライダー」「ヘルストローム」が、ともに“地獄”をキーワードとする、オカルトとの繋がりをもつ作品であることも決して偶然ではないはずだ。
ドラマ「マーベル ゴーストライダー(邦題未定、原題:Marvel’s Ghost Rider)」「マーベル ヘルストローム(邦題未定、原題:Marvel’s Helstrom)」は2020年にHuluにて米国配信予定。
▼ゴーストライダー の記事
Sources: Marvel, Deadline, Variety