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『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.3』ジェームズ・ガンの脚本が使用される方針 ― 弟ショーン・ガンが認める

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス
写真:ゼータ イメージ

2018年7月、シリーズの脚本・監督を務めてきたジェームズ・ガンの解雇が世界的に話題となった『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.3(邦題未定、原題:Guardians of the Galaxy Vol.3)』について、マーベル・スタジオはガン監督による脚本を引き続き使用する方針だという。ガン監督の弟であり、クラグリン役やロケット・ラクーンのモーション・キャプチャーを務めてきた俳優ショーン・ガンが認めた。

マイケル・ルーカー、ショーン・ガン(ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー)インタビュー
ショーン・ガン(左)©THE RIVER

ガン監督は過去の不適切な発言を理由に『Vol.3』を解雇される以前、2018年6月の時点で映画の脚本を完成させており、スタジオへの提出を済ませていた。ガン監督の脚本が使われるか否かは、ドラックス役のデイヴ・バウティスタが「(ガン監督の)脚本を使わないなら出演契約を解除するよう頼む」と述べたこともあって、関係者やファンには非常に重要な問題だったのである。

米オクラホマ州タルサの日刊紙Tulsa Worldにて、ショーン・ガンは『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.3』の現況についてこのように述べている。

「『Vol.3』がどういう状況なのかは何もわかりません。知っているのは、ディズニーが今でもあの映画を作りたがっていること、兄の書いた脚本を使おうという意図があることです。明らかに誰にとっても残念な状況ですよね、何よりも彼(ガン監督)にとって。でも、僕もあの映画の準備に一年半を費やして、それが宙に浮いてしまったわけですから。」

ジェームズ・ガン
ジェームズ・ガン Photo by Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/28557194032/

報道によると、2018年8月の時点で『Vol.3』の製作準備(プリプロダクション)チームは解散され、監督の後任者が決定するまで企画は無期限保留状態だという。現在、続編の実現には複数の課題があることをショーンは強調した。

「新しい監督を見つけることは大変な課題だと思いますし、とんでもなく忙しい俳優のスケジュールを調整するのも簡単なことじゃない。それでも彼らは映画を作ることを計画しています。しばらくの間、マーベルとはまったく連絡を取っていなかったんですが、最近連絡を受けましたよ。“もちろん作る計画です、いつになるかはまだわかりませんが”と言ってましたね。」

以前の報道によれば、『Vol.3』にガン監督の脚本が使用される場合、今後就任する新監督によって改稿が加えられる可能性が高いという。ショーンは「ファンの皆さんには、(シリーズで)愛しているもの、求めているものを失ってほしくない」と述べているが、ガン監督が築いてきた『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』がどんな結末を迎えるのか、すべては後任者の人選にかかっている状況だ。今後の情報にも引き続き留意したい。

映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.3(邦題未定、原題:Guardians of the Galaxy Vol.3)』の劇場公開日は不明

Source: Tulsa World
写真:ゼータ イメージ

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。