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『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.3』新キャスト、まだ全員未定 ─ ジェームズ・ガン監督、『スーサイド・スクワッド』に集中の模様

ジェームズ・ガン
Photo by Gage Skidmore https://commons.wikimedia.org/wiki/File:James_Gunn_(28663744545).jpg

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の人気シリーズ最新作『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.3(原題:Guardians of the Galaxy Vol.3)』のキャスティング作業は、いまだ始まっていないという。脚本・監督のジェームズ・ガンが認めた。

2019年12月末、ガン監督はInstagramにて「ザック・エフロンがアダム・ウォーロックを演じるんですか?」との質問に応答。前作『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』(2017)のポストクレジットシーンにて、「アダム」と称された繭のような物が映し出されたことから、続編にはコミックの重要キャラクターであるアダム・ウォーロックが登場する可能性が強まっている。一部には、アダム役を『グレイテスト・ショーマン』(2017)などのザック・エフロンが演じるという噂が流れていたのだ。しかし今回、ガン監督はこの噂を否定している。

「(『Vol.3』に)アダム・ウォーロックが出るなんて一言も言っていませんよ。それから『Vol.3』は、すでに登場している俳優たちを除いて、まだ誰もキャスティングされていません。」

https://www.instagram.com/jamesgunn/

2020年1月時点で、ガン監督はDC映画『ザ・スーサイド・スクワッド(原題:The Suicide Squad)』の撮影中。以前、『Vol.3』の撮影が2021年まで始まらない可能性も示唆されていたが、現時点でキャスティングがまったく行われていないということは、ガン監督は『Vol.3』の撮影準備にほぼ着手していないとみられる。両作は並行して作業されておらず、『スーサイド・スクワッド』の完成後に『Vol.3』の撮影準備が始動するという順序なのだろう。

一方で、ガン監督は『Vol.3』の脚本を2018年6月に完成済み。その後、2018年夏にガン監督が過去の不適切発言によって一時解雇されたことから、製作スケジュールが大幅に変動したという経緯がある。ちなみに脚本の出来栄えは出演者たちが保証しており、クリス・プラットは「素晴らしい脚本」、カレン・ギランは「最高の出来」「3部作で一番」と絶賛した。ただし、物語の時系列は2021年秋公開『マイティ・ソー/ラブ&サンダー(原題:Thor: Love and Thunder)』以降に変更されることが分かっており、監督の弟ショーン・ガンは脚本が再執筆される可能性もあると述べている

もっとも、キャスティング作業が行われていないということは、まだ新たな顔ぶれは未知数ということである。『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズの動向を追いかけてきたファンにとっては、ファンの要望がもとでガン監督とTwitterで交流し、自宅でパーティーをともにするに至った『スター・ウォーズ』マーク・ハミルが本当に出演するかどうかも気になるところ。どのキャラクターが映画に登場し、誰が演じるのか、お楽しみはこれからだ。

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。