『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』と征服者カーンとの関連性、監督が否定 ─ マルチバース・サーガでも独立した映画に

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』は、現在進行中の「マルチバース・サーガ」において独立した一作となりそうだ。監督・脚本のジェームズ・ガンが語った。
『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)を経たMCUは、マルチバースのコンセプトを積極的に導入した物語を展開し、フェーズ5の開幕作『アントマン&ワスプ:クアントマニア』(2023)では新たなヴィラン、征服者カーンを紹介。2025年公開『アベンジャーズ:カーン・ダイナスティ(原題)』に向けて作品が積み重ねられていくことがわかっている。
では『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』も、同じくカーンに関連する展開が描かれるのか? ガンはInstagramにて、ファンからの「この映画はガーディアンズ・オブ・ギャラクシーに焦点を当てたもので、さらにカーンの要素を設定するものではないと言ってください」とのメッセージに反応。「『VOLUME 3』はガーディアンズの物語を終わらせるためのもので、他の何かを設定するものではありません。他のマーベル映画で何が起こっているのかも知りません」とコメントした。
以前から伝えられているように、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』は現行メンバーが登場するトリロジーの完結編。それぞれのキャラクターの物語を締めくくるため、新たなキャラクターや設定をお膳立てする時間の余裕はないのだろう。そもそも本作は、ガンがディズニーから一時解雇される以前の2018年に脚本を執筆していたもの。当初は2020年5月、すなわち『エンドゲーム』の直後と言える時期に劇場公開される予定だったため、マルチバース・サーガとの関連性が低いのも自然なことだ。
ちなみにガンは、『エンドゲーム』以降のMCUについて「世界規模、宇宙規模の事件が起きたわけだから、現時点でも大混乱になっているわけでしょう。その後のストーリーを執筆するのは難しいですよ。『ガーディアンズ~』がやりやすかったのは、それとは少し外れたところが舞台だから」とも述べていた。本作が今後DC映画を牽引するガンのマーベル卒業作であることを踏まえても、「他のマーベル映画で何か起こっているのかも知りません」との言葉にはうなずける。
ガンいわく、第3作の「ウラの主人公」はロケットになるとのこと。いよいよやってくるシリーズの最終章では、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーを送り出す物語がギッシリと詰まっていることに期待しよう。
映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』は、2023年5月3日(水・祝)公開。
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Source: James Gunn
Text: Hollywood, 稲垣貴俊