ジェームズ・ガン『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー 3』の執筆時に気力をなくしかけていた ─ マーベル解雇後の復帰作、「意志の力でやり遂げた」

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズ3部作で監督・脚本を務めたジェームズ・ガンが、完結編となる『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』の脚本執筆に「苦労した」と明かしている。
米Threadsで、ファンから「一番早く執筆できたプロジェクトと、一番時間がかかったプロジェクトは何ですか?」と質問を投げかけられたガン。「あまり知られていない映画になった『MIS II メン・イン・スパイダー2』は、ハリウッドにおける僕(それからマネージャーのピーター・サフラン)の全ての仕事のきっかけになったスペック・スクリプトで、9日間で書き上げたと思う」と早業ぶりを振り返る一方、「『VOLUME 3』は間違いなく一番長くて、1年以上かかった」と答えた。
スペック・スクリプトとは脚本家が自発的に書いたオリジナル脚本のことだ。2000年に公開された『MIS II』でメガホンを取ったのは、人気ドラマ『THE LAST OF US』でクリエイターを務めているクレイグ・メイジン。ガンは、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズでクラグリン役を演じた弟のショーン・ガンと共に俳優としても出演している。
ガンは、Threadsで返した自身の答えに対し、他のファンが書き込んだ「『VOLUME 3』の執筆が長かったのは、マーベル・スタジオの変更(『インフィニティ・ウォー』/『エンドゲーム』)のせいなのか、それとも一連の物語をまとめるのが大変だったのだろうか(奥が深いからね…)」とのコメントにも反応。「いいや、マーベルは何も変えていない」とした上で、「ただ、僕がストーリーをまとめるのに苦労したんだ。それに僕は(マーベルを)去って、『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』をやって戻って来るまでに、気力をなくしかけていた。これまでで一番楽しい執筆体験ではなかったけど、ただ純粋に意志の力でやり遂げたよ」と当時を振り返った。
2018年7月、ガンは過去に投稿した旧Twitterの投稿が問題となり、マーベル・スタジオを解雇。DC映画『ザ・スーサイド・スクワッド』の監督に起用された後にディズニーと和解し、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズに復帰した経緯がある。
以前にファンからスランプ対処法について訊かれたガンは、「自分の書いたものがクソだと判断したときは不快に感じるが、そういう気持ちはとにかく書き続けることで自己処理する。どんな活動においても、忍耐が大切だ」とアドバイスしていた。仕事が早く多作で知られるガンだが、時には執筆作業で壁にぶつかってしまうこともあるようだ。
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