ジェームズ・ガン版『ザ・スーサイド・スクワッド』、2016年の前作を観ていなくても「大丈夫」

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズのジェームズ・ガン監督が手掛けるDCの新作映画『ザ・スーサイド・スクワッド』が、2021年8月6日に米公開・配信となる。ならず者たちの寄せ集めチーム決死のミッションを、コメディセンスも光るガン監督がいかに描くか、注目を集めている。
気になるのは2016年公開のデヴィッド・エアー監督版『スーサイド・スクワッド』との関係性。かねてよりこの新作は、続編ではなく“全面リブート”の類の作品であることが分かっている。一方で前作キャストが引き続き登場することもあるようで、例えばキャプテン・ブーメラン役のジェイ・コートニーや、ハーレイ・クイン役のマーゴット・ロビーは続投する。

とはいっても、やはり2016年版の前作は観ておくべきだろうか?観ていないがために、『ザ・スーサイド・スクワッド』で理解に迷うようなことは起こるのだろうか?こうしたファンからの質問に、ジェームズ・ガン監督はTwitterで「いいえ、大丈夫ですよ」と端的に答えている。
一部キャラクターが重複するために少し混乱してしまいそうだが、ストーリーに関連性はないということだろう。となると、いよいよ前回の『スーサイド・スクワッド』の存在が事実上消し去られていくようで、寂しい思いのファンも多いはずだ。同作は『ジャスティス・リーグ』(2017)につながる描写があったり、『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒』(2020)にもわずかにリンクする演出があったりしたから、DC映画ユニバースでの扱いがどうなってゆくのか、気になるところ。とはいえ、『ジャスティス・リーグ』も新たに製作しなおす「(通称)スナイダー・カット」が準備されていたりと、DCでは物語を「上書き」する動きが既に見られている。
あわせてジェームズ・ガン監督は、2020年8月の特報映像以降なかなか登場しない同作の予告編映像についても、「(待たせてしまって)すみません。今、取り組んでいるところです」と説明。「待つ価値はありますよ」ということだから、楽しみに待つとしよう。
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