マーベル・テレビジョンのドラマが全終了、「ヘルストローム」打ち切りで

米Huluで2020年10月より配信されていたマーベル・コミック原作のドラマ「ヘルストローム(原題:Helstrom)」が、1シーズンをもって打ち切り終了となることが分かった。米Varietyが伝えた。
これをもって、マーベル・テレビジョンの製作するドラマシリーズは全て終了ということになる。
マーベル・テレビジョンはこれまで、「エージェント・オブ・シールド」(2013-2020)を始め、「エージェント・カーター」(2015-2016)や、Netflixの「デアデビル」(2015-2018)「ジェシカ・ジョーンズ」(2015-2019)「ルーク・ケイジ」(2016-2018)や「アイアン・フィスト」(2017-2018)「パニッシャー」(2017-2019)「ザ・ディフェンダーズ」(2017)を製作。FXでは「レギオン」(2017-2019)、Foxでは「The Gifted」といった『X-MEN』関連ドラマも製作した。評判振るわなかった「インヒューマンズ」(2017)もある。ほか、「クローク&ダガー」(2018-2019)や「ランナウェイズ」(2017-2019)もファンの注目を集めた。
残念ながら1シーズンで終了した「ヘルストローム」は、マーベル・コミック原作ながら「マーベル」の名を冠さない、異色のホラーシリーズ。謎の連続殺人鬼のもとに生まれた主人公の兄妹が、人類の敵を追う物語とともに、彼らの複雑な関係性やスキルが紐解かれていくドラマだ。もともとゴーストライダーの単独ドラマとあわせ、“マーベル発の恐怖シリーズ”として構想されていたが、のちに「ゴーストライダー」は製作が頓挫。「ヘルストローム」だけはその後も企画が継続され、配信にこぎつけていた。
マーベル・テレビジョンで製作を手掛けたジェフ・ローブは今後もマーベルのアニメ作品には携わる。米Huluの「M.O.D.O.K.」アニメシリーズではエグゼクティブプロデューサーとして加わっており、同作は2021年にも配信予定と伝えられている。
マーベルの実写ドラマは、マーベル・スタジオ製作のDisney+(ディズニープラス)作品が主流になっていく。2021年1月にはその第1弾となる「ワンダヴィジョン」が日米同時配信となり、「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」「ロキ」と続いていく予定だ。
Source:Variety