Menu
(0)

Search

クリス・ヘムズワースが語る「お笑い」のリスクと喜び ─ マイティ・ソー「生真面目なヒーローの方が難しい」

メン・イン・ブラック インターナショナル バリ 記者会見 クリス・ヘムズワース
©THE RIVER

マーベル・シネマティック・ユニバースの中でも、とりわけタイカ・ワイティティ監督による『マイティ・ソー バトルロイヤル』(2017)は、俳優クリス・ヘムズワースの新たな才能を開花させた作品だ。

それまで演じていたソーというスーパーヒーローといえば、筋肉隆々の身体で雷の力を操る神話的キャラクターだった。ところが『バトルロイヤル』ではトレードマークだった神々しい黄金の長髪を切り落としながら、天然ギャグを連発する親近感ある男に様変わり。『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)に誘ってもらえなかったソーのゆるい日常生活を描くミニシリーズ「チーム・ソー」、通称「暇を持て余したソー」も評判を呼んだ。時系列は前後するが、2015年のコメディ映画『お!バカんす家族』や2016年公開のリブート版『ゴーストバスターズ』においても、そのダイナミックなルックスから放たれるおとぼけなギャップが笑いを誘うコメディ俳優としてのセンスを発揮している。

『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)でもソー役としてたっぷり笑わせてくれたヘムスワーズだが、MCUにおける出演はひとまずこれで見納めになる可能性が高い。それでも”クリヘム・ロス”になる必要はない。間髪入れずに『メン・イン・ブラック:インターナショナル』で、MIBのエージェントHとして新しい笑いを届けてくれるからだ。

THE RIVERでは、クリス・ヘムズワースにこの作品に関する話を聞くため、インドネシアはバリ島に飛んだ。現地で開催された記者会見でヘムスワーズは、『メン・イン・ブラック:インターナショナル』や『マイティ・ソー』シリーズにおける「笑い」の演出について詳しく語ってくれた。

アドリブのリスク

メン・イン・ブラック インターナショナル バリ 記者会見 クリス・ヘムズワース
©THE RIVER

この記者会見にて「アクションシーンをやるのは好きだけれど、僕が一番楽しいと思うのはコメディ」と明言したヘムスワーズは『メン・イン・ブラック:インターナショナル』の撮影について、「かなりアドリブも許されていたので、脚本にはないセリフを言ったりしました」と振り返った。

「(アドリブで笑いを狙って)爆笑をさらうか、それともシーンをぶち壊すのかという綱渡り的なリスクを取っていくのが好きなんです。予想不可能なところが楽しい。特に時間がなくて、ここでキメなきゃだめだという状況で、どういうシーンにすべきか探っていくのが面白いですね。

ゲイリー監督は、まず元々ある素晴らしい脚本のページ通りに撮影して、最後に”君たちのテイクだよ”って、アドリブありで2、3テイクやらせてくれるんです。上手くいくテイクもあれば、ひどいテイクもある(笑)。でも、これこそ僕が俳優になった理由。その状況に没頭できる感覚が好きなんです。」




『マイティ・ソー』(2011)や『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』(2013)で見せたアクション・スターのような印象に、現在ではコミカルな一面も兼ね備えた振り幅豊かな俳優となった。「アクションとコメディ、どちらが大切ですか」と尋ねられたヘムスワーズは、ソーというキャラクター変遷に照らし合わせながらこう語る。

「『マイティ・ソー』第1作は、ナイーブで水からあげられた魚のような場違い男を演じる楽しさがあって、『マイティ・ソー ダーク・ワールド』は、『アベンジャーズ』(2012)や『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015)よりも更にシリアスなトーンになりました。でも、『マイティ・ソー バトルロイヤル』では違ったことをやろうということで、そこでスーパーヒーローの中にあるコメディ性が好意的に評価されることや、自嘲的な面がある方が、厳格で不屈、みたいなキャラクターよりも魅力的だということに気付いたんです。その方が親しみやすいんだな、って。コメディは和やかですし、ホッと一息つかせてくれる。厳格で不屈なキャラクターには威圧されたり脅威を感じるという反応もあると思うんですけど、コメディは僕もやっていて楽しいですね。」



最新作『メン・イン・ブラック:インターナショナル』についても、しっかりと「ふざけたことをやりました」と紹介。「そっちの方が僕にとっては自然なことで(笑)。生真面目なヒーローを演じるほうが、制約を感じてしまって難しい時もあるんです。今までは、そういった(アクションとコメディの融合が)求められてきましたが、今後はどうなるかな。」

メン・イン・ブラック:インターナショナル
Agent M (Tessa Thompson) and Agent H (Chris Hemsworth) in Columbia Pictures’ MEN IN BLACK: INTERNATIONAL.

『メン・イン・ブラック:インターナショナル』は2019年6月14日(金)全国ロードショー。なおTHE RIVERでは、バリで開催されたクリス・ヘムズワースの記者会見全文を、現地で撮り下ろした多数の写真と共に追って掲載予定だ。

現地レッドカーペットの様子

『メン・イン・ブラック:インターナショナル』公式サイト:http://www.meninblack.jp/

Writer

中谷 直登
中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER編集長。ライター、メディアの運営や映画などのプロモーション企画を行っています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

Comment

Ranking

Daily

Weekly

Monthly