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トム・ホランド&オースティン・バトラーが初共演、実話映画『アメリカン・スピード』製作決定

THE RIVER | Photo © Patrick Lovell https://www.flickr.com/photos/drlovell/53794053790/ | Remixed by THE RIVER

『スパイダーマン』シリーズのトム・ホランドと、『エルヴィス』(2022)や『デューン 砂の惑星 PART2』(2024)のオースティン・バトラーが、実話映画『アメリカン・スピード(原題)』で初共演することがわかった。米Deadlineなどが報じている。

本作が描くのは、レーシングドライバーのウィッティントン3兄弟をめぐる実話。長男のドンと次男のビルは、1979年のル・マン24時間レースにて優勝した輝かしい成績の持ち主だが、のちに麻薬の密輸やマネーロンダリング、脱税の疑いで逮捕されて懲役刑を受けた。三男のデイルも同じくドライバーだったが、これらの罪には関与していない。

現時点でプロットやキャスティングの詳細は不明だが、ホランドは1996年生まれ、バトラーは1991年生まれとあって、ウィッティントン3兄弟の2人を演じるものとみられる。脚本は『アルファ 帰還りし者たち』(2018)のダニエル・セバスチャン・ワイデンホウプト。報道にあたり、自身のInstagramにて「とんでもないことになりそう。この物語を任せてもらえて光栄です。アクセル全開、ブレーキなし。やってやる!」とコメントした。

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製作はAmazon/MGM Studiosが担当し、プロデューサーには『オッペンハイマー』(2023)のチャールズ・ローヴェンらが就任した。現時点で監督は発表されておらず、製作・公開時期も告知されていない。

もっとも、ホランドはクリストファー・ノーラン監督の最新作(タイトル未定)と『スパイダーマン』第4作の撮影を控えているほか、『アベンジャーズ:ドゥームズデイ(原題)』にも参加する可能性があり、来たる2025年は超多忙となる見込み。バトラーもアリ・アスター監督『エディントン(原題)』の撮影を終え、現在はダーレン・アロノフスキー監督『コート・スティーリング(原題)』の撮影中で、今後はドン・ウィンズロウの犯罪小説『業火の市』の映画化企画が待機している。まずはスケジュールの調整が急務となるだろう。

現在、ハリウッドではカーレース映画がひとつの注目ジャンルとなっており、『フォードvsフェラーリ』(2019)や『フェラーリ』(2023)を経て、2025年にはブラッド・ピット主演『F1(原題)』が公開予定。トム・クルーズが『デイズ・オブ・サンダー』(1990)の続編企画の契約交渉中であることも報じられた。しかし本作は犯罪映画や人間ドラマの趣が強くなることも考えられるため、いわゆるレース映画とは異なる作品になる可能性もあるだろう。

ともに今後の映画界を牽引していくであろう、トム・ホランド&オースティン・バトラーの初タッグ。さらなる詳細の発表に期待したい。

Source: Deadline, The Hollywood Reporter

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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