トム・ホランド、マイルズ・モラレス版『スパイダーマン』映画を希望 ─ 進退についても言及「前に進む時かもしれない」

マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)版『スパイダーマン』シリーズの完結編と言われる『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』で、トム・ホランドのスパイダーマンが見納めとなるかもしれない。米GQとの取材で、ホランドは「前に進む時なのかもしれない」と話している。
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)でMCUの仲間入りを果たしたホランドは、『ノー・ウェイ・ホーム』の出演をもって、マーベル・スタジオとの契約を終える。契約終了後でも、「もし僕に戻ってきてほしいというなら、一瞬で駆けつけます」と話していたホランドだが、それはあくまでも“20代のうち”という条件付きのようだ。『ノー・ウェイ・ホーム』公開を控える中、現在の心境をこう明かしている。
「ピーター・パーカーのことは考えていますよ。僕の人生の重要な一部なので。けれど、30歳を過ぎてスパイダーマンを演じるとなると、何かをやらかしてしまうかもしれないです。」
こう語るホランド、2019年6月に開催された『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』のイベントでは、「80歳になってもピーター役を演じたい」とも話していた。しかし、当時は続編(=『ノー・ウェイ・ホーム』)という後ろ盾がまだあった時。シリーズの完結が近づきつつある今、ホランドは現実的になっているのだろう。さらに、別の取材でホランドは、自分の後を継ぐことになるであろう新しいスパイダーマン俳優に「スパイダーマンであることの責任を教える」と意欲を燃やしてまでもいる。
そんなホランドは、こうも話す。「『スパイダーマン』にとってのベストは、マイルズ・モラレスの映画を作ることだと思います」。マイルズ・モラレスとはいわずもがな、ゲーム『Marvel’s Spider-Man: Miles Morales(スパイダーマン:マイルズ・モラレス)』やアニメーション映画『スパイダーマン:スパイダーバース』(2018)の主人公として知られるもうひとりのスパイダーマンだ。2017年6月、マーベル・スタジオ社長のケヴィン・ファイギは、マイルズ・モラレスがMCUに存在するキャラクターであることを明かしていた。
少なくとも『ノー・ウェイ・ホーム』が公開されるまでは、ホランドの進退に関しては何も分からない。もしも、本当に同作でトムホ・スパイディが見納めになってしまったら、悲しむファンは多そうだ。どうやら『スパイダーマン』シリーズのプロデューサーであるエイミー・パスカルもそのひとり。ホランドと同じくGQの取材を受けたパスカルは「彼なしで『スパイダーマン』は作りません」とまで話している。
Source: GQ,Screen Crush