『スター・ウォーズ』アダム・ドライバー、コミコンに「また参加したいとは思わない」─ 初にして唯一の参加でまさかの恐怖体験？

ジム・ジャームッシュ、マーティン・スコセッシ、スパイク・リー、リドリー・スコット、レオス・カラックスなど錚々たる監督たちと仕事を共にしてきた俳優、アダム・ドライバー。『スター・ウォーズ』のカイロ・レン役としても知られる若き名優は、コミコンに一度だけ参加したことがある。しかし、それ以降は一度も参加していない。その理由とは？

2015年にアダム・ドライバーは、『スター・ウォーズ／フォースの覚醒』（2015）にて世界最大級のポップカルチャーの祭典、サンディエゴ・コミコンに初参加を果たした。BBC製作の番組「The Graham Norton Show（原題）」にてドライバーは、コミコンの初参加を楽しむことが出来たのかという質問に対して、「いいえ」と答え、司会者をはじめ観客を盛大に笑わせた。その理由は、“コミコンのルール”を知らなかったからのようで、コーヒーを外で飲むことさえ許されなかったようだ。

「ホテルに夜中の2時に到着して、“必要なものはありますか？”と言われたので、“いいえ、大丈夫です。もしかしたらコーヒーを明日飲みに行きます”と返したんです。そしたら、“コーヒーを飲みに出てはいけません”と言われ、“そうですか、それではホテルでコーヒーを飲みます”と伝えたら、“ホテルでもコーヒーを飲みに行ってはいけません”と返されてしましたよ。」

このコミコンは、『スター・ウォーズ／フォースの覚醒』が公開される前に開催されたもので、外は活気で溢れており、だからこそ俳優への外出は厳しく対応されていたとのこと。ゆえにコーヒーを飲みに行くにも顔を完全に隠す必要があり、ホテルにはアイアンマンやダース・ベイダーのマスクが用意されていたようだ。「“外出されたい場合には、マスクをつけて誰にも気づかれないようにしてください”という感じでしたよ」。

その結果、ドライバーはイベントがはじまるまでホテルの部屋で一日中過ごさなければならなったという。「そこで部屋の窓を開けてみたんです。そしたらホテルの下で、『スター・ウォーズ』のテーマをバンドが繰り返し演奏していました。（キャストの）僕たちが泊まっていたからです」としながら、「それは怖かったです」と冗談交じりに話し、再び番組の司会者や観客を笑わせた。

コミコンへの将来的な参加の可能性について司会者から問われたところ、ドライバーは「あの一回だけですね。どんなものかはわかったので。もちろん素敵な体験でしたよ。ただ、また参加したいとは思わないです」と笑顔を見せながら締めくくっている。仮にも再び参加する機会が訪れた日には、今度こそ外出許可が出されなければ、ドライバーはダークサイドに堕ちてしまうだろう……。

Source: The Graham Norton Show