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映画『スパイダーマン:ホームカミング』はスパイダーマン誕生を描く!高校での青春物語に

コミコンでの映像上映、コンセプトアート公開など話題の尽きない『スパイダーマン ホームカミング』について、監督が作品の内容を明かした。どんな映画になりそうなのか、そしてヴィランはなぜヴァルチャーなのか?

マーベル映画の“日常”を描く

『スパイダーマン ホームカミング』でメガホンを取るジョン・ワッツ監督は作品の世界観についてこう話している。

「僕が思うに、『スパイダーマン ホームカミング』はホテルの1階部分で、アベンジャーズ・タワーはスイートルームだよ。億万長者でプレイボーイのトニー・スタークや他の惑星の神(ソー)は、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)のスイートルームに住んでるんだ。でも、MCUの世界にある学校ってどんな風なんだろう?電車に乗ったらどんな感じかな?『スパイダーマン』は、MCUをそういった視点から描く最高の機会だったよ。彼はもっとも普通の人間だからね」

映画のスケールがどんどん大きくなるのに対して、これまで後発ながらユニバースのバランスを取ってきたのはNetflixのドラマ『デアデビル』や『ジェシカ・ジョーンズ』だった。しかし『ホームカミング』は、再びそのバランスを揺らがせる作品となりそうだ。

Comicbook.comは、スパイダーマンがアベンジャーズとディフェンダーズをつなぐ存在になると予想している。

ヴァルチャーは“スパイダーマンの誕生”を描くためのヴィラン

またワッツ監督は、過去の映画版『スパイダーマン』に登場したヴィランを『ホームカミング』に再登場させることはしていない。魅力的なヴィランたちの中から選ばれたのは怪鳥人間ヴァルチャー、演じるのはマイケル・キートンと噂されている。ワッツ監督はヴァルチャーを選んだ理由をこう述べた。

「僕たちは、『みんなの知ってるスパイダーマンとピーター・パーカーを作ったのは何だったのか』というオリジンに立ち返りたかった。だから彼を少年にするアイデアに賭けたんだよ。ピーター・パーカーは、このイカれたユニバースで生きている高校生だ。MCUの多くのキャラクターとは違い、彼は自分のアイデンティティを秘密にしなければならない。コミックの『アメージング・スパイダーマン』で、ヴァルチャーはスパイダーマンがカメレオンを倒したあと初めて戦ったスーパーヴィランだ。だからスパイダーマンのルーツを探るにはヴァルチャーがいいと思ったのさ」

監督は「普通」や「ルーツ」といった言葉を用いることで、『スパイダーマン ホームカミング』が地に足の着いた青春映画になることを強調している。思えば『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』で華々しくデビューした新スパイダーマンだが、早くも初戦は過去の出来事とされるのかもしれない。

しかし忘れてはならないのは、ワッツ監督が「スイートルームに住んでいる」というトニー・スターク/アイアンマンが『スパイダーマン ホームカミング』に登場することである。一度アイアンマン・チームの助っ人として戦ったピーター・パーカーがスタークと再会することで、普通の高校生だった彼の日常は大きく変わることになるはずだ。新たな『スパイダーマン』シリーズでは、きっとMCUの世界で成り上がっていく少年の姿が描かれることになるだろう。

source:
http://comicbook.com/2016/07/26/jon-watts-on-how-spider-man-homecoming-fits-into-the-marvel-cine/
http://comicbook.com/2016/07/26/spider-man-homecoming-director-on-why-they-picked-the-vulture-as/

Writer

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中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER創設者。代表。運営から記事執筆・取材まで。数多くのハリウッドスターにインタビューを行なっています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。