「ハウス・オブ・ザ・ドラゴン」シーズン2は全8話構成に ─ シーズン3の早期更新も検討中

HBOドラマ「ハウス・オブ・ザ・ドラゴン」シーズン2が、前シーズンより2話少ない全8話構成になることがわかった。エピソード数の削減は長期計画の一環であり、 シーズン3の早期更新も検討しているという。
米Deadlineによると、当初はシーズン2も全10話の予定で進められていたが、最終的に変更が加えられ、脚本は書き直しになったとのこと。その原因について、HBOの親会社ワーナー・ブラザース・ディスカバリーのコスト削減を指摘する声も挙がっているが、HBO側はあくまで「ストーリー主導」と強調している。
もともと本作は、全部で「3〜4シーズン」構想と伝えられていた。ショーランナー・製作総指揮のライアン・コンダルは、原作『炎と血』の全体像を把握した上で、ストーリーをどう分割するか、いつ、どの戦いを入れるかなど、シリーズ全体の流れを考えたという。HBOもシーズンごとの更新ではなく長期的な視点で計画を進めているため、早期にシーズン3のゴーサインが出るかもしれない、とDeadlineは伝えている。
なお、当初シーズン2に予定されていたプロットの一部(大規模な戦闘を含む)がシーズン3に移ったことで、シーズン4まで続く可能性が高くなったようだ。以前には、原作者・製作総指揮のジョージ・R・R・マーティンが「‟双竜の舞踏”を最初から最後まできちんと描くには、全10話の4シーズンが必要」とコメントしていたこともある。しかし関係者いわくまだ決定事項ではなく、引き続きコンダルとマーティンの間で最適なシーズン数について検討中だという。
「ハウス・オブ・ザ・ドラゴン」は、ジョージ・R・R・マーティン著『炎と血』に基づき、「ゲーム・オブ・スローンズ」の200年前を舞台にターガリエン家の物語を壮大なスケールで描き出す物語。第1話は2022年8月22日より日米同時配信され、米国ではHBOとHBO Maxで合計986万人もの視聴者数を記録し、HBO史上に残る新記録を樹立した。シーズン2は2023年4月に撮影開始、2024年夏以降にリリースの見込みだ。
Source:Deadline