『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』徹底解説 ─ あらすじ、小ネタからキャスト情報まで完全ガイド

ロビー・コルトレーン(ルビウス・ハグリッド役)

1970年代から、テレビや舞台で活動する俳優・コメディアンとしてキャリアをスタートする。『フラッシュ・ゴードン』(1980)で映画デビューを果たしたのちには、バイプレーヤーとして多数の映画・ドラマに出演。90年代に入ると、ドラマ「心理探偵フィッツ」(1993-1996, 2006)や『007 ゴールデンアイ』(1995)のヴァレンティン・ドミトロヴィッチ・ズコフスキー役などの代表作に恵まれる。『ハリー・ポッター』のハグリッドで名前を世界的に知らしめた。そのほか『オーシャンズ12』(2004)や『ブラザーズ・ブルーム』(2008)など。
アラン・リックマン(セブルス・スネイプ先生役)

1946年、ロンドンの労働者階級の家庭に生まれる。グラフィック・デザイナーを経て、ロンドン王立演劇学校に入学。演劇の道を志す。1985年上演のロイヤル・シェイクスピア・カンパニーによる舞台『Les Liaisons Dangereuses』のブロードウェイ版(1987)でトニー賞に初ノミネート。1978年のテレビ映画『Romeo & Juliet(原題)』で映画デビューを飾り、その後は『ダイ・ハード』(1988)や『ハリー・ポッター』シリーズをはじめ、数々の名作に出演を重ねる。『ロビン・フッド』(1991)で英国アカデミー賞助演男優賞を受賞。1997年のエマ・トンプソン出演作『ウィンター・ゲスト』、2014年のロマンス映画『ヴェルサイユの宮廷庭師』で監督を務めている。2016年、すい臓がんにより他界。遺作は、『アイ・イン・ザ・スカイ世界一安全な戦場』(2016)と、多くの作品でタッグを組んできたティム・バートンの監督作『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』(2016)。
マイケル・ガンボン(アルバス・ダンブルドア校長役)
この投稿をInstagramで見る
1940年生まれ。15歳で学校を退学したのち、技術者としての鍛錬を積み、機械技術者としての認定を受ける。ところが22歳で転身し、ウィリアム・シェイクスピア作『オセロ』で初舞台を踏む。1965年、ローレンス・オリヴィエ主演『オセロ』で映画デビュー。しかし映画界への本格進出は80年代半ばで、それまでは舞台を中心に活動した。映画の代表作に『スリーピー・ホロウ』(1999)『ゴスフォード・パーク』(2001)『アメイジング・グレイス』(2006)『英国王のスピーチ』(2010)『ジュディ 虹の彼方に』(2019)など。記憶力の衰えを理由に、2015年に舞台からは引退し、その後は映像分野で活動を続けている。
なお、『ハリー・ポッターと賢者の石』(2001)『ハリー・ポッターと秘密の部屋』(2002)でダンブルドアを演じたリチャード・ハリスは、2002年10月、『秘密の部屋』の公開を待たず病没。本作『アズカバンの囚人』以降、マイケル・ガンボンが演じている。
マギー・スミス(ミネルバ・マクゴナガル先生役)
View this post on Instagram
1934年生まれ。17歳で女優としてのキャリアをスタートし、いくつもの舞台を踏んだのち、ロイヤル・ナショナル・シアターの常連俳優となる。1960年代から映画でも活躍し、『オセロ』(1965)『ミス・ブロディの青春』(1969)『ナイル殺人事件』(1978)『カリフォルニア・スイート』(1978)『最強最後の晩餐』(1984)『眺めのいい部屋』(1985)『ゴスフォード・パーク』(2001)などでアカデミー賞やゴールデングローブ賞を受賞、あるいはノミネートされるなど輝かしいキャリアを誇る。そのほか代表作に『天使にラブ・ソングを…』シリーズや「ダウントン・アビー」(2010-2015, 映画2019)。