『インターステラー』にはキリアン・マーフィーも出演したかった ─ 「すごくエモーショナルな映画で、胸が張り裂けた」

『ダークナイト』3部作に加え、『インセプション』(2010)『ダンケルク』(2017)、最新出演作となる『オッペンハイマー(原題)』の6作品でクリストファー・ノーラン監督とタッグを組んだキリアン・マーフィー。監督と20年近くにわたって交流を深めているマーフィーだが、『インターステラー』にも出演してみたかったそうだ。
2004年に公開された『インターステラー』は近未来の地球を舞台に、環境破壊で滅亡の危機に瀕した地球から脱出し、人類にとって居住可能な新惑星を探し求める調査隊の運命が描かれる。壮大で哲学的なSF大作として、ノーラン作品の中でも特にお気に入りとして挙げるファンも多い。
英The Independentのインタビューでマーフィーは、この映画でノーランと協業したかった理由について、「『インターステラー』を敬愛しているのは、すごくエモーショナルだからです」と回答した。「(僕の)子どもが小さかった時に、映画館で観たのを覚えています。大きな影響を受けたし、胸が張り裂けました。自分が出演していない彼の映画を観るのが好きなんです。自分の耳の大きさなんかにビックリしなくて済みますからね」と、ユーモアを交えつつコメントした。
また、主人公ジョセフ・クーパー役を演じたマシュー・マコノヒーについては、「相応しい人材」がキャスティングされたとも述べたマーフィー。『オッペンハイマー』と2本立てなら、どのノーラン作品を選ぶかとの質問には、『インターステラー』と『ダンケルク』を選択。「『インターステラー』は同様に科学的、物理学的なテーマを探求していますよね。 あるいは、同じく第二次世界大戦を舞台にした『ダンケルク』を観るのもいいでしょう。『ダンケルク』の方が短いから、1時間半くらいあれば(『オッペンハイマー』へ)行けるので、それが良い組み合わせかもしれません」と答えた。
クリストファー・ノーラン監督とキリアン・マーフィーによる6本目のタッグ作品『オッペンハイマー(原題)』は米国公開中。
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Source:The Independent