「ブレイキング・バッド」と「ベター・コール・ソウル」どっちが上か?ファン議論にプロデューサーが言及「ワクワクします」

大ヒットドラマ「ブレイキング・バッド」(2008-2013)とスピンオフ「ベター・コール・ソウル」(2015-2022)、映画版『エルカミーノ ブレイキング・バッド THE MOVIE』(2019)で製作総指揮を務めたメリッサ・バーンスタインが、約14年にわたり続いた同ユニバースについて米The Hollywood Reporterのインタビューで振り返っている。
「ブレイキング・バッド」は、高校の科学教師ウォルター・ホワイト(ブライアン・クランストン)が元生徒のジェシー・ピンクマン(アーロン・ポール)と手を組み、ドラッグの精製と販売に手を染めていく物語。米ドラマ史上最高との呼び声も高い大傑作だ。
「ベター・コール・ソウル」は、「ブレイキング・バッド」の悪徳弁護士ソウル・グッドマンが本名ジミー・マッギルを名乗っていた時代を描いたスピンドラマ。前日譚だけでなく後日譚としての役割も担い、本家と同様に高い評価を得ている。
バーンスタインへのインタビューでは、「『ベター・コール・ソウル』の前に、製作陣は『ブレイキング・バッド』で自ら高いハードルを課しましたよね。今どちらのシリーズが優れているか、正当な議論が交わされているのは驚きですか?」との質問が。バーンスタインは「その議論が大好きです。本当に夢のようで、ワクワクします」と回答し、次のように語った。
「同じテリトリーを掘り下げているにもかかわらず、互いにまったく異なるものだと思います。どちらも細部にまでこだわって、驚くほど考え抜かれた職人技で作られています。オレンジが好きな人もいれば、リンゴが好きな人もいる。『ブレイキング・バッド』で死体をバスタブで溶かす描写に耐えられなかった人々の中に、同作から完全に切り離された(『ベター・コール・ソウル』の)ジミー&キムに惚れ込んだ人もいました。」
「ベター・コール・ソウル」初期のストーリーは、ジミー&兄チャック(マイケル・マッキーン)の確執を中心に語られていたが、徐々にジミー&キム(レイ・シーホーン)のラブストーリーが重要なパートを担うようになる。
これについてバーンスタインは、「この番組をラブストーリーとする見方を気に入っています。なぜなら、『ブレイキング・バッド』やソウル・グッドマンの複雑なキャラクターとは正反対のものに感じるから」とコメント。「ブレイキング・バッド」の“ソウル”ではなく“ジミー”のストーリーを語る上で、キムというキャラクターが重要だったことを強調した。「キムに出会ってすぐ、彼女は極めて重要な存在になると感じました。レイ・シーホーンが演じたこのキャラクターには人間味があり、みんなが彼女にほれ込みました」。
なお、「ブレイキング・バッド」に登場しない「ベター・コール・ソウル」のキャラクターたちは多くが死を迎えているため、ファンの間では「キムも死ぬのでは……?」と懸念されていた。これについては「可能性はゼロではない」としつつ、「(クリエイターの)ピーター(・グールド)とヴィンス(・ギリガン)がそんなストーリーを描くとは思えなかったし、脚本家にとっても簡単すぎたでしょうね」と語っている。
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Source:The Hollywood Reporter